「コスモクトパス」は、蛸墨の王国(インキーレルム)の信者として、コスモクトパスあるいは「蛸墨の支配者(グレート・インキーワン)」を召喚するために触手を集めるゲームです。
タイル上を移動し、さまざまなカードや資源を活用しながら誰よりも早く8本の触手を集めることを目指します。
コスモクトパスについて
資源とカードはそれぞれ赤、黒、黄、青の4色です。カードは色ごとに効果の傾向が決まっています。
タイル9枚を3×3に並べ、今回の場を作ります。
タイルにはもらえるカードや資源、得られる効果が描かれています。タイルによって多少の言語依存があります。
手番で行うこと
1.コスモクトパスの移動
タイル上にあるコスモクトパスを隣接するタイルに移動させます。通常は1歩しか進めませんが、資源1ごとに追加で1歩進むことができます。
2.カード1枚のプレイ(任意)
コストを支払いカードを1枚プレイできます。カードは色ごとに効果の系統が決まっています。
黒 | コスト軽減 |
---|---|
赤 | 即時効果 |
黄 | 追加ボーナス |
青 | 必要な資源を配置することで触手を獲得 |
他に効果が加わることもありますが、だいたい上記のような効果になっています。
独特なのが青です。カードに資源のアイコンが描かれており、以降の手番で獲得した資源をそこに置くことができます。アイコンすべてが埋まると、触手が獲得できます。
自分の手番で同じ種類の資源を13個集めると「禁断の知識」が得られます。獲得すると触手が2本もらえますが、各色1つずつしかないため、早いもの勝ちです。
3.手札と資源の調整
手札が8枚を上回っている場合は、超過分を捨てます。
資源は各色につき8個までなので、こちらも超過分は捨てます。
次のプレイヤーに手番を交代します。
ゲームの終了
触手を8本集めたプレイヤーがいれば、そのプレイヤーがゲームに勝利します。
よくまとまった中量級
おなじみの要素がうまくまとまった中量級ゲームです。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで80分ほどでした。
移動の仕方や資源を触手に変換していく感じが「イスタンブール」、コストが軽減されていくのが「宝石の煌き」を思わせます。
やはり序盤はコストを軽減していくか、追加資源をもらえるようにするのが常套手段かなと思ったのですが、開始時から何手番か聖典カード(黒)も遺物カード(黄)も1枚もこなかったため、やり方を変えざるを得ませんでした。
幻覚カード(赤)で大量に資源を入手して「禁断の知識」を得つつ、星座カード(青)で触手にしていきます。
その間、他のプレイヤーは追加で資源をたくさん取れるようになったり、コストをどんどん軽減したりしていたため「これで勝負になるのだろうか……」と不安でしたが、なんだかんだで7本まで触手を集めることができました。
次で終わるかなというタイミングで他のプレイヤーに完成されてしまい惜しくも負けてしまいました。
カードの種類は多いですが、効果はシンプルなものばかりなので、初見でもそれほど戸惑うことはありません。やるべきこともわかりやすいです。
カードが出揃ってくると、どんどん効果がインフレしていくため、展開も早くなります。
また、協力プレイやソロモードも用意されており、使い勝手もかなりよさそうです。
カードのデザインやトークンの雰囲気もいいですね。
フルゲームだとちょっと長いなと感じる場合には、最初から各自が触手を3本持っているショートヴァリアントなども用意されています。
中量級ゲームとして、持っていて損はないゲームという印象でした。
タイトル | Cosmoctopus |
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発行年 | 2023年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 60~90分 |
デザイナー | Henry Audubon |
BGGリンク | Cosmoctopus | BGG |