マスター・オブ・ルネッサンスは1~4人用の拡大再生産ゲームです。資源を集め、カードを獲得して、信仰心や得点を集めていきます。ロレンツォ・イル・マニーフィコと同じ世界観になっていますが、プレイ感は異なります。
マスター・オブ・ルネッサンスについて
各プレイヤーは個人ボードとリーダーカードを受け取ります。リーダーカードには特殊効果と得点が書かれており、条件を満たすことでプレイできるようになります。
発展カードをレベルごとに分け、4枚ずつ公開します。発展カードにはコスト、効果、得点が書かれています。すべてアイコンになっており、テキスト効果はありません。
市場ボードに3×4にボールを配置します。その脇に1つボールがあるため、全部で13個のボールを使用します。ボールは6色あり、もらえる資源を表しています。
手番では以下の3つのうち、いずれかのアクションを実行します。
アクションの種類
資源の獲得
市場ボードの縦か横のいずれか一列を選び、そこにある資源をすべて獲得します。その後、その列にボールを押し込みます。
獲得した資源は個人ボードに置く必要があります。個人ボードには棚が3段あり、1段目には1個、2段目には2個、3段目には3個置くことができます。
ただし、同じ段には同じ色しか置けず、しかも別の段には同じ色を置くことができません。つまり棚には最大でも同じ色を3個しか持つことができません。
もし、資源が置ききれなかった場合、他のプレイヤー全員の信仰心が上がります。
発展カードの購入
コストを支払い、場にあるカードを1枚購入します。
個人ボードにカードを置く場所は3カ所あります。カードはレベル1、2、3の順に重ねて置く必要があります。また、カードを重ねると、下の効果は使えなくなります。
生産力の発動
個人ボードにあるすべてのカードの効果を発動します。
このときに生産した資源を他の発動コストに充てることはできません。
このときに生産した資源は棚ではなく金庫に置かれます。金庫は棚のような制限がないため、すべての資源をいくらでも置くことができます。
教皇トラックの判定
個人ボード上部のトラックには3カ所の判定マスがあります。誰かがこのマスに到着すると、教皇の判定があります。
決算エリアに入っているプレイヤーは得点をもらえますが、届いていないプレイヤーはボードにある得点トークンを捨てます。
ゲームの終了
以下の2つのうち、いずれかの終了条件を満たしたら、そのラウンドを最後まで行ってゲーム終了です。
- 教皇トラックの最後のスペースに着く。
- 1人が7枚目のカードをプレイする。
最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
テンポよく遊べるエンジンビルド

ロレンツォのカードゲームという触れ込みでしたが、プレイ感はまったく違います。共通点は世界観とリーダーカードの使い方くらいです。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間半ほどでした。ルール解釈の誤りが判明して初めからやり直したので、実質1プレイ40分ほどですね。
資源市場のボールを使ったギミックが新鮮ですが、それ以外は割とオーソドックスな内容なので、ある程度ボードゲームの経験があれば、すぐに遊べます。
序盤は資源が最大6個までしか持てないため、いかに早くカードから生産できるようになるかがポイントです。
今回、わたしは教皇トラックを積極的に進めていき、最後のマスまでたどり着きました。同時に7枚目の建物を出したプレイヤーも出て、そのラウンドでゲーム終了です。結果、教皇トラックの分、わたしが勝っていました。
シビアな資源管理に対して、カードのめくり運が大きいのが気になるところです。
同じくらいの資源を持っていても、自分にあったカードがあるかどうかで進み具合が変わってきます。資源は余分に持てないため、集めたものと一致しないカードばかり来てしまうと、かなり差がついてしまいます。
その辺が気にならなければ、やることも分かりやすく、オススメのエンジンビルドです。
タイトル | Masters of Renaissance: Lorenzo il Magnifico – The Card Game |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 30~45分 |
デザイナー | Simone Luciani, Nestore Mangone |
