スパイシーは数字が大きくなるように裏向きでカードを出していき、前の人が違うカードを出していると思ったら「チャレンジ」を行う、ダウト系のゲームです。チャレンジする際に「数字」か「スパイスの種類」のどちらが違うか宣言するのが特徴です。
スパイシーについて
カードは胡椒、唐辛子、ワサビの3スートがそれぞれ1~10まで3枚ずつあります。他にスパイスのワイルド、数字のワイルドが5枚ずつで合計100枚のスパイスカードを使用します。
残りを山札として、下の方に終了カードを入れておきます。
山札の隣に3枚のトロフィーカードを表向きで置いておきます。
各自に手札として6枚ずつスパイスカードを配ります。
スタートプレイヤーから時計回りに、カードのプレイかパスを行います。
カードのプレイ
裏向きで手札を1枚出します。このとき、スートと数字を宣言します。最初は1~3までの数字しか出すことができません。以降は同じスートで、より大きな数字を出していきます。10までいったら、その次はまた同じスートの1~3を出します。
カードは裏向きで出すため、必ずしも宣言通りのカードを出す必要はありません。
パス
カードを出せない、または出したくない場合は「パス」を宣言して山札からカードを1枚引いて手番終了です。
チャレンジ
前の人が出したカードが宣言と違うと思ったらチャレンジを行うことができます。チャレンジは手番に関わらず、誰でも行うことができます。この際、スートと数字どちらが違うかを宣言します。
そのカードを公開して、チャレンジが成功しているかどうかを確認します。
成功していればチャレンジを行ったプレイヤーがそれまでに出されていてカードをすべて獲得し、そのカードを出した人は山札から2枚カードを引きます。
失敗していればチャレンジを行ったプレイヤーが山札から2枚カードを引き、そのカードを出した人がそれまでに出されていたカードを獲得します。
獲得したカードは得点として、手札とは分けて置いておきます。
次はカードを2枚引いた人から手番を始めます。
手札がなくなったら
手札の最後のカードをプレイする際は、それをみんなに知らせます。このとき、他のプレイヤーにはチャレンジする機会が与えられます。
チャレンジされなかった、またはチャレンジされたけどもチャレンジ失敗の場合はトロフィーカードを受け取ります。トロフィーカードは10点分の価値があります。
その後、手札がなくなったプレイヤーは山札から6枚カードを引き、プレイを続行します。
ゲームの終了
以下の3つのうち、いずれかを満たすと即座にゲームが終了します。
- 1人が2枚目のトロフィーカードを獲得した。
- すべてのトロフィーカードがなくなった。
- 山札から終了カードが現れた。
ゲームの終了と得点計算
2枚目のトロフィーカードを獲得した人がいれば、得点に関わらずその人がゲームに勝利します。
そうでない場合は、獲得したカードを1枚1点、手札のカードを1枚マイナス1点、トロフィーカードを1枚10点として得点計算を行い、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
唐辛子の10、これで5枚目なんだよな……

スートと数字、どちらかにチャレンジするというのが大きな特徴です。これにより、宣言とは違うカードを出していたとしてもチャレンジをやり過ごすことができます。
たとえば、「胡椒の5」といってカードを出し、チャレンジが「胡椒じゃない!」だったとします。
カードをめくってみると【胡椒の4】でした。
この場合はカードは胡椒なのでチャレンジ失敗となります。
ここでもし「5じゃない!」と言っていればチャレンジは成功でした。
また、ワイルドカードもあるため、どちらでチャレンジするかがとても重要になってきます。(スパイスのワイルドはどのスパイスでもあるため、スートでチャレンジすると必ず失敗します。数字のワイルドも同様です)
今回は5人で遊んでみました。
1回目は通常ルールで、2回目は特別ルールを入れてやってみました。
スパイシーには6種類のヴァリアントカードが用意されています。これを加えることでルールが少し変化します。今回は使用したのは「6=9」というもので、6を9として出してもいいですし、9を6として出すこともできます。
これにより、やたらと9が登場するようになり、なかなか混乱しました(笑)
独特に感じたのが獲得したカードが得点になるところです。この手のゲームはペナルティとしてカードを引き取り、枚数が少ない方が勝ちというパターンが多いのですが、スパイシーでは獲得したカードが多い方が勝ちなります。また、手札を出し切ったからといって勝ちではないのも変わっていますね。
ブラフ系・ダウト系のゲームが好きな人にオススメです。それから、カードの裏面が金ピカなので、派手なデザインが好きな人にもオススメです。
タイトル | Spicy |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 15~20分 |
デザイナー | Győri Zoltán Gábor |
