大富豪(大貧民)系、ゴーアウト系ゲームとは、先に手札をなくすことを目的としたゲームのことです。トランプで大富豪を何度も遊んだ経験がある人は多いと思います。今回はトランプに限らず、さまざまな大富豪系ゲームをまとめてみました。
ハギス
2~3人用のカードゲームです。
5スート2~10までありますが、それ以外にスートに属さないジャック、クイーン、キングがあります。しかも、ジャック、クイーン、キングの3枚は各自が持ってスタートします。
カードの出し方は同時出しのセット、連番のシーケンス、これらよりも強いボムがあります。
全員がボムを使える状態でゲームをするため、運要素が軽減され、戦略性が高まっています。
リトルベット、ビッグベットといった要素もあるため、かなりテクニカルなゲームです。

キメラ
3人専用ゲームです。
4スート、各13枚ずつとピキュウとキメラといった特殊カードがあります。
ゲームはビッドから始まり、もっとも高い数字の人がキメラ、残り2人はキメラハンターになります。キメラは自分の手札をなくすことが、キメラハンターは協力してキメラがあがるのを阻止するのが目的です。
カードの出し方はシングル、ペア、トリプル、シークエンス、ストレート、クワッドに加えて、アタッチという要素があります。出し方のパターンが多いので、最初は混乱しがちです。
1対2というゴーアウト系ではめずらしい非対称ゲームです。

ティチュー
2対2のチーム戦で行うゲームです。
4スート各13枚ずつと、龍、鳳凰、狛犬、麻雀という4枚の特殊カードがあります。
スモール・ティチューやグランド・ティチューといった宣言があり、宣言したプレイヤーが最初にあがるとボーナスが入ります。ただし、パートナーがあがっても失敗となるので注意が必要です。
カードの出し方はシングル、ペア、トリプル、フルハウス、ステア、ストレート、ボムの7種類です。
1人が抜けたら終わりではなく、どちらかのチームの両方があがるまでゲームが続きます。

大老二(鋤大D)
3人または4人で遊ぶゲームです。
ジョーカーを抜いたトランプ1組を使用します。
1枚ならば1枚、2枚ならば2枚と出していくのは一般的な大富豪系と同じなのですが、5枚の場合は違う組み合わせで出せるのが特徴です。
5枚だと、ストレート、フラッシュ、フルハウス、フォーカード+1枚といったポーカーのような出し方ができます。
誰か1人がカードを出し切れば終了で、他のプレイヤーはその時点で残った手札枚数によって失点になります。
ボムのような例外の出し方がないため、見通しが立てやすいゲームです。

支離滅裂
3~5人用のゲームです。
他のゴーアウト系と違い、誰かがあがると終わりではなく、最後まで残った人が負けという負け抜けのゲームです。
出し方の枚数にしばりがなく、1枚出しに対して3枚出しといったことが可能です。
最大の特徴は手札を並べ替えてはいけないというところです。
配られたままの状態でゲームを行うので、強い組み合わせを作るために、他のカードを処理する必要があります。
簡単なルールで人気があるカードゲームです。

ヴァンパイア・クイーン
3~12人用とかなり対応人数が広いゲームです。
1~13までが各8枚ずつ、他にヴァンパイアクイーンとヴァンパイアハンターがあります。
他の大富豪系と違い、カードを出すのが一巡しかしません。全員が出し終えたら、その中でもっとも大きい数字を出した人が次のカードを出します。
特徴はヴァンパイアハンターラウンドで、これが始まるともっとも大きい数字を出した人がすべてのカードを引き取らされます。そのため、大きな数字をあとに取っておくと、大被害を受けることがあります。

保皇(バオファン)
トランプを4組使う5人用のゲームです。
皇帝と警護官の2人が保皇派のチームになります。他3人は平民として同じチームになります。
皇帝は自分が皇帝ということを宣言しますが、警護官は公表できません。そのため、皇帝は誰が味方なのか分からない状態でゲームがスタートします。
出し方は、1枚出し、ジョーカー以外の同じ数字2枚以上の同時出し、左記+ジョーカー、2枚以上のジョーカーがあります。
手札がなくなった順に得点が入るため、最後のひとりが決まるまでゲームを続けます。
他に反乱や上納といった独特な要素があります。
手札が30枚以上あるので持つのが大変ですが、なかなか面白いゲームです。
