ヴァンパイア・クイーンは一刻も早くバンパイアを地下墓地に逃すカードゲームです。できるだけ手札を早くなくすことが目的なのですが、バンパイアハンターラウンドがあるため、強いカードだけでは勝てないというのが特徴です。
ヴァンパイア・クイーンについて
カードは1~13まで各8枚ずつのバンパイアカードとバンパイアクイーンが4枚、バンパイアハンターが2枚あります。バンパイアハンターは15と20の2種類がありますが、どちらも両面印刷になっており、誰が手札に持っているかが分かるようになっています。
1ゲームは5セットからなります。失点制でプラス点はありません。そのため、5セット終了時に0点が最高得点となります。
スタートプレイヤーから順番に手札からカードを出していきます。カードの出し方は同じ数字ならば一度に何枚だしても構いません。以降のプレイヤーは同じ枚数で、なおかつ数字が大きいカードを出すか、パスをします。
この辺りは多くのゴーアウト系のゲームと同じですが、バンパイアクイーンでは一巡しかしません。全員がカードを出すかパスするかを選んだならば、もっとも大きい数字を出した人が次にカードを出します。バンパイアクイーンは14として使うことができ、ジョーカーのように他の数字扱いで出すこともできます。
これを繰り返し、先に手札がなくなったプレイヤーが出たならばセット終了です。各プレイヤーは残った手札に書かれた数字を合計し、それがマイナス点になります。
ゲームの大きな特徴として、バンパイアハンターラウンドがあります。バンパイアハンターカードはリードする際にしか出すことができません。誰かがバンパイアハンターを場に出したならば、そのディールはバンパイアハンターラウンドとなり、ルールが変わります。
バンパイアハンターラウンドでは好きなカードを出すことができます。ただし、もっとも大きな数字を出したプレイヤーはそのディールで出されたすべてのカードを手札に加えます。同じ数字の場合は後出し勝ちです。
この仕組みが独特で、カードを出しやすいように強いカードばかりを残しておくと、バンパイアハンターラウンドでカードを引き取らされるため、上がることができなくなってしまいます。かといって弱いカードを残しておくと、そのカードのために上がれない可能性が出てきます。
どのタイミングでどのカードをプレイしていくかの見極めが重要なゲームです。
タ、タイミングが分からない……
今回は4人全員が初プレイでしたが、見事なまでに派手に負けました。後からまとめて出そうと強いカードを固めておくと、先に上がられた場合に大きな失点になるため、なかなか感覚がつかめませんでした。初回から90点以上の失点と暗雲が立ちこめます。
やっていくうちに何となくこんな感じかなというのは分かってくるのですが、それでも上手いこと手札を消費することができません。結局、そのまま失点を重ねるだけになってしまいました。
トップのプレイヤーは4セット連続で上がり続け、そこまで0点と圧倒的な勝利でした。
勝ち方は分かりませんでしたが、ルール自体は難しくありません。トランプの大富豪などの経験があればすぐに理解できるでしょう。ただ、バンパイアハンターの使いどころが独特で、それがこのゲームの面白さでもあります。
また、めずらしいのがプレイ人数の幅です。3~12人と、かなりの人数まで対応することができます。さすがに12人で遊ぶことはないと思いますが、6人7人でも遊べるのは使い勝手がいいですね。それほど時間もかからないので時間調整で遊ぶのにももってこいだと思います。
大富豪系のカードゲームが好きならば持っていて損はないゲームです。