さまざまな手がかりを元にして犯人や凶器を考えたり、財宝を探し当てたり、未確認動物を見つけ出したりする推理系ボードゲームをピックアップしました。
クルード(クルー)
1949年に登場した古典ともいえる推理ゲームの定番です。
ゲームボード上のコマを移動させ、さまざまな手がかりを集めます。
「犯人」「凶器」「現場」の3つに対して、それぞれ候補が複数枚あり、ゲーム開始時にランダムで1枚ずつ抜かれます。その抜かれたカードが犯人、凶器、現場となるため、残ったカードの情報から何が抜かれているのかを推理します。
さまざまなバージョンが出ており、ハリーポッターエディションやゲームオブスローンズバージョンなどもあります。
ブラックウィーン
27枚ある容疑者の中から3枚が抜かれ、その抜かれたカードが何かを当てるゲームです。各容疑者の名前にはアルファベットが割り当てられており、抜けた3文字を推理することになります。
最初に各自が手札として何枚かカードを持っています。カードには、イラストや文字などが書かれていますが、プレイに必要なのは端の方に書かれた3文字だけです。
場札を他のプレイヤーに提示して、その文字を何個所有しているかを調べます。
これを繰り返し、最初に抜けている3文字を当てることができたプレイヤーの勝利です。
プレイには文字しか使用していないのですが、人物のイラストや人となりが細かく設定されており、とても雰囲気がいいです。
4人の容疑者
タイトルの通り、容疑者が4人います。各自に対してアリバイの時間ごとに4枚のカードがあるため、合計16枚のカードがあります。その中から1枚を抜き、どのカードが抜かれているかを推理します。
ゲームでは聞き込みカードと協力者カードを使用します。
聞き込みカードには人物、場所、時間のいずれかと数字が書かれています。たとえば「時間・2」の場合、「3時と6時のカードを何枚持っていますか?」といった質問をします。
協力者カードは相手に対して好きな質問をしたり、カードを見せなければならないときに、それを拒否したりすることができます。
専用のメモ用紙が付属しますが、どのようにメモを取るかはプレイヤーに委ねられています。
厄介なゲストたち
遊ぶためのシナリオが用意されており、それに応じたカードを使用します。1枚でも間違えるとゲームが成立しないため、慎重に準備する必要があります。
カードには情報と情報力が書かれています。情報力が高いほど、情報を大きく絞り込むことができます。
手番では、容疑者と部屋を好きな組み合わせで2つ選び、他のプレイヤーは対応するカードを持っていれば情報力で提示します。手番プレイヤーはその情報力に相応するカードを出し、お互いに情報を交換し合います。
容疑者が6人、動機が3つ、凶器が20種類と他のゲームに比べると、かなり選択肢が広いです。ただ、メモの仕方が決まっているため、それに従って書いていけば、どんどん情報を絞り込むことができます。
専用のアプリが用意されており、それに答えを入力することで成否の判定が行えます。
百科審議官
3人専用ゲームです。
各自が1つずつお題を考え、それに当てはまるものを付箋に書いてベン図の中に貼っていきます。
お題はどんなものでもよく、「赤いもの」「コンビニあるもの」「名前に濁点がつくもの」など自由に決めることができます。
ベン図上に増えていく付箋を見ながら、誰がどんなお題なのかを考えます。
ただし、勝利条件はお題を推理することではなく、ベン図上の特定の位置に当てはまる言葉を考えることです。そのため、他の人のお題が何となく分かったとしても、ぴったりくるようなものが見つからないと勝つことができません。
お題によっては「これらに共通するものが存在するのか……?」という場合も出てくるため、勝敗を競うというよりかは、コミュニケーションを楽しむタイプのゲームです。
惨劇ルーパー
ゲームマスターとなる脚本家1人と、主人公側に分かれて惨劇を防ぐために奔走するゲームです。
ゲーム中に登場するキャラクターがどのような役割を果たすのかというシナリオを使用します。シナリオはあらかじめ用意されていますし、自作することも可能です。詳しい内容は脚本家だけが知っています。
脚本家と主人公側が交互にキャラクターを移動させます。そうして不安トークンが増えていくと事件が起こる可能性が高まっていきます。
ゲームの途中、特定の条件を満たすとキャラクターが死亡します。
主人公側のプレイヤーはループを繰り返しながら、死亡の条件を探っていき、事件が起こることを防ぐのが目的です。
脚本家は正確に情報を把握しておく必要があるため、慣れたプレイヤー向けです。うっかり事件を起こすのを忘れてしまうと、推理できなくなってしまうため、手腕が問われます。
宝島
プレイヤーのうち、1人がシルバー船長となり、地図上のどこかに財宝を隠します。
他のプレイヤーは地図上を移動しながら、どこに財宝があるかを推理します。移動、簡単な探索、詳細な探索といった基本アクションがあり、マップ上に定規やコンパスを使って線や円を描いていきます。
探索したエリアに宝箱があれば、そのプレイヤーの勝利です。
ラウンドが進んでいくと、シルバー船長が脱獄して同じマップ上を移動し始めます。プレイヤーが見つけるよりも先に、船長が財宝に到着すると、船長の勝利になります。
船長以外のプレイヤー同士も敵対しており、わざと変なところを探索して、他のプレイヤーを惑わすことができます。
ラミネート加工されたボードに対して、実際にペンで書き込むため、雰囲気抜群のゲームです。
クリプティッド
マップ上のどこかに生息する未確認動物を探し出すゲームです。
カードにしたがって地図タイルを組み合わせてマップを作ります。
各プレイヤーは1冊ずつ文献を受け取ります。そこにはさまざまなヒントが書かれていますが、使用するのは各自1つだけです。どれを参照するかはマップを作るときに使ったカードに書かれています。
手番では質問か探索のどちらかを行います。
質問する場合はマップ上の好きな位置にポーンを置き、誰かを指名してそこに未確認動物がいるかどうかを聞きます。質問された方は、自分のヒントに合っているならばディスクを、合っていないならばキューブを置きます。
探索の場合は、同じようにポーンを置き、時計回りに上記と同じ処理を行います。ただし、誰かがキューブを置くと、そこで手番終了です。
これを繰り返し、全員がディスクを置く場所を探索できたプレイヤーの勝利です。
各自1文のヒントしかないのに答えが1マスに決まるというのが単純にすごいです。