惨劇RoopeR(ルーパー)は時間をさかのぼれる主人公となり、殺人事件を初めとした惨劇を防ぐゲームです。プレイヤーはゲームマスターとしての脚本家1人と主人公側に分かれ、脚本家は惨劇を起こそうとし、主人公はそれを防ごうとします。人気作品で、さまざまなバージョンや拡張が出ていますが、わたしが所有しているのは惨劇RoopeR 5thです。
惨劇RoopeRについて
ゲームではそれぞれのキャラクターがどのような役割かが示してあるシナリオを使います。シナリオはあらかじめゲームかいくつか入っていますし、自分でオリジナルを作ることもできます。シナリオは主人公側に開かされる公開シートと脚本家だけが見ることができる非公開シートの2枚があります。
惨劇ルーパーではゲームボード上に男子学生、女子学生、サラリーマンといったキャラクターを配置し、それを移動させることでゲームを進行します。どのキャラクターを使うかはシナリオによって異なります。主人公はそのシーンに存在する扱いですが、自身のキャラクターがあるわけではなく、あくまでも第三者視点で他のキャラクターを移動させます。
初期段階では主人公は誰がどんな事件を起こすかも分かりません。さらにいうと誰が犯人か、誰が被害者か、何が敗北条件すら分かりません。
ゲームが始まると脚本家がキャラクターを移動させます。その際に移動させるだけでなく、不安トークンを置くこともできます。不安トークンが一定以上置かれると事件が起こる可能性が高まります。そのため、主人公はそれに対しても注意を払わなくてはなりません。
脚本家が行動を終えると次は主人公側が行動を起こします。キャラクターをさらに移動したり、不安トークンを取り除いたり、友好トークンを置いたりします。友好トークンが一定数以上置かれると能力が使えるようになります。
お互いが行動や能力の発動を終えると事件が起こります。
条件を満たしたキャラクターが死亡します。条件はさまざまあり、その状況を踏まえた上で主人公側はどのキャラクターの正体が何なのかを推理します。
たとえば、正体がシリアルキラーの場合、以下の条件で他のキャラクターを殺します。
このキャラクターと同一のエリアにいるキャラクターが1人だけの場合、ターン終了フェイズにそのキャラクターを死亡させる。
そのため、もしエリアにキャラクターが2人いて片方が死んだとしたら、もう片方はシリアルキラーである可能性があるということになります。実際のゲームではさまざまなキャラクターの正体が入り混じり、簡単には正体が分からないようになっています。
ループ終了の条件を満たすと、再びキャラクターすべてが初期配置に戻ります。ただし、今度はどういった事件が起こるか分かっているため、それを防ごうとキャラクターたちは奔走します。しかし、それを嘲笑うかのように脚本家はさらなる事件を引き起こします。
これを繰り返し、敗北条件を満たさず、自分たちが死亡することなくループを終え、最後の戦いに勝つことができれば主人公側の勝利です。
繰り返される惨劇を防げるか
いわゆるループものをテーマにしたゲームです。2~4人用で、4人で遊ぶ場合、主人公側はそれぞれ手札を持っていますが、通常ルールでは相談ができるので、2人3人でも特に変わらず遊べます。
このゲームで大変なのは何といっても脚本家です。それぞれの正体を把握していなければなりませんし、どれがどうなるとどんなことが起こるかも正確に知っておかなければなりません。そうしないと自分に有利にキャラクターを動かすことさえ難しいです。
うっかりすると「あ、待って。君たち死んでるわ」ということになり、主人公側も混乱します。
サンプルシナリオは10本用意されているので、それだけでも十分に遊べますが、さらに別売りで脚本集もあります。その上、自分で脚本を作ることもできるので、何回でも楽しむことができます。
ループものが好きな人、推理をするのが好きな人にオススメのゲームです。