ヒット・ザ・ロードはゾンビと戦ったり逃げたりしながら、ゴールを目指すゲームです。どのコースを選ぶかを競りで決め、ゾンビとの戦闘はダイスによって行います。
ヒット・ザ・ロードについて
資源となるのは燃料、弾薬、アドレナリンの3種類です。燃料は逃亡するため、弾薬は遠距離攻撃をするため、アドレナリンはダイスの目によって必要になります。
場にランダムにカードが2枚ずつ並べられます。カードには、もらえる資源やゾンビ何体と戦うか、もらえるアイテム、得点が書かれています。
セットになったどの2枚を選ぶかを競りによって決めます。
競りは資源をいくつ捨てるかによって争います。ソフトパスのため、全員がパスをするまで行い、もっとも高値をビッドした人から好きなセットを選びます。ビッドは同じ数は不可で、0をビッドしても構いません。ビッドした数だけ任意の組み合わせで資源を捨てます。
ゲームは全8ラウンドあり、大きく3つの区切り(1,2/3,4,5/6,7,8)に分かれています。それぞれ山札が異なり、序盤は戦闘がなかったりアイテムがもらえたりして後半は戦闘が熾烈になります。
カードの処理は描かれた資源をもらい、弾薬を消費して遠距離攻撃(任意)、接近戦となります。接近戦では仲間の数だけダイスを振り、その目によってゾンビを倒したり、仲間が死んだりします。
生き残ったプレイヤーがひとりだけになった、または全8ラウンドが終わったならば、ゲーム終了です。生き残りがひとりだけならばその人の勝利、複数人が生き残ったならばもっとも得点が高い人の勝利です。
凝りに凝ったコンポーネント
ゾンビが蔓延る世界でゲームを作ったという設定のため、資源が瓶のフタだったり、カードが別のゲームのものだったりします。さらにカードは1枚1枚に別な別な汚れがついており、数字も手書きで1文字1文字が違います。これがまずこのゲームの見所です。
ゲーム自体はシンプルで資源の役割もはっきりしており、非常に分かりやすいです。
また、もうひとつの見所はカードに描かれたイラストです。ゾンビ映画やドラマで見たことがあるようなシチュエーションが多数あり、いわゆる「あるあるネタ」が満載になっています。そのため、ゾンビものが好きな人にはたまらないでしょう。
凝ったコンポーネント、分かりやすいルール、ダイス目による盛り上がりなど、さまざまな要素がよくまとまった佳作です。カードやダイスの目を見ながらワーワー言いながら遊ぶのがオススメです。