Marché de France(マルシェ・ド・フランス)は現代フランスを舞台にしたエリアマジョリティです。プレイヤーは食品卸売り会社のCEOとして、さまざまな人材を駆使して、品物を流通させ、お店と契約を結んで売上を競います。2017年のゲームマーケットでImprovement of the POLISを手がけた慶應HQによる作品です。
マルシェ・ド・フランスについて
各プレイヤーはアクションカード6枚とキューブ、ディスク、「秘書」のタレントカードを受け取ります。キューブは15個あり、最初に使用できるのは6個です。残りはストックとして脇に置いておきます。また、タレントカードの山札からランダムで1枚引きます。
テーブル上にはメインボード、タレントカードの山札、コンセイユカードの山札、6枚のアクションカード、6枚のマネージャーカードが並びます。
ゲームは全4ラウンドあり、各ラウンドは4つのフェイズに分かれています。
A:手札補充フェイズ
各自の山札から手札上限枚数分のアクションを選びます。
B:アクションフェイズ
スタートプレイヤーから時計回りで1アクションずつ実行していきます。
アクションの仕方がちょっと独特です。
まず場に並んでいるアクションカードから1枚を選び、獲得ボーナスとして、そのカードの上部に書かれている品物を獲得します。獲得したカードはそのまま自分の山札に入ります。
それから、手札から1枚のアクションカードを選び、下部に書かれたアクションを実行します。アクションを実行したカードは場に並びます。
カードの上部と下部はどんな場合でも片方ずつしか使われません。
C:得点計算フェイズ
メインボードにあるチーズ、ワイン、野菜、小麦の4つのカテゴリーと達成した契約数のマジョリティを確認し、順位に応じた勝利点を得ます。
D:ラウンド終了フェイズ
コンセイユカードを持っている場合はそれを山札に戻し、タレントカードを使用可能状態に戻します。特別アクションに置かれたキューブは手元に戻ります。
その後、スタートプレイヤーマーカーを左隣に回します。
これを4ラウンド繰り返し、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
Marché de Franceのカードについて
マネージャーカード
6種類あり、ゲーム中のアクションで1人1枚まで持つことができます。それぞれ強力な効果をもっており、プレイの指針に大きく影響します。
タレントカード
1ラウンドに1回実行できるカードです。品物を得たり、契約をとったり、キューブをストックから持ってきたりと、さまざまな効果をもたらします。
コンセイユカード
獲得したラウンドに限り、さまざまな恩恵をもたらすカードです。カード獲得時にいずれかの品物が得られ、そのラウンド中「○○を獲得すると○点」といった効果を発揮します。
いろいろなやり方を試したくなる
前作「Improvement of the POLIS」が2017年のベスト10に入るほど好きなゲームなので、新作であるこちらにも非常に期待していました。
しかし、今作はゲームマーケットでの販売のみで通販で買えなかったため、今までプレイできていなかったのですが、ようやく遊ぶことができました。
こちらもいろいろなやり方を試したくなるゲームです。
場札からカードを取って品物を獲得し、手札からカードを出してアクションを実行というのが基本的な流れなのですが、特別アクションや多数のタレントカードがあるため、人によってかなりやり方が違ってきます。
ただし、その分考えるべきことも多く、情報量もなかなかなので、1度遊ぶとかなり疲れます。
今回は4人で遊び、自分だけが初プレイだったのですが、説明と準備に1時間ほど、ゲーム終了までには1時間半ほどかかりました。
ゲーム中はいろいろな選択肢を考えているため「え?これでまだ1時間半?」と感じるような濃密な時間でした。
今回わたしはタレントカードに特化するやり方で、とにかくカードを引きまくり、タレントの効果を使いまくっていました。タレントカードは他のプレイヤーに妨害される心配がないため、ある程度見通しが立てやすいです。もちろん目当てのカードを引けるかどうかという問題はありますが。
こういったゲームでは、手番のアクション数を増やすのが常套手段ですが、手札上限をアップさせるためには4つの品物が1つずつ必要なため、マジョリティで不利に働きます。その辺のどこを諦めて、どこを伸ばすかという選択も悩ましいです。
今回のゲームでは1度もマルセイユカードを使用しなかったので、今度はそちらを重視したやり方も試してみたいです。
とりあえず何度か繰り返し遊んでみたいゲームです。