宝島は1人が財宝を隠し、他のプレイヤーがそれを探す2~5人用のゲームです。ゲームボードにコンパスや定規を使い、ペンで書き込んでいくのが特徴です。(ボードはラミネート加工されているため拭き取って消せます)
宝島(Treasure Island)について
1人がシルバー船長となり宝物を隠します。他のプレイヤーは海賊となり、どこに宝物を隠したか見つけるのが目的です。
各プレイヤーは衝立とミニマップ、プレイヤーカラーのペンを受け取ります。
シルバー船長はミニマップのどこに宝物を隠すかペンで印をつけます。その後、他プレイヤーはエリアヒントを受け取ります。
ゲームボードにカレンダーのマスがあり、ここに書かれた指示に従ってアクションをしていきます。
基本的にはシルバー船長がヒントを出す、海賊がアクションをするといった流れです。
アクションの種類
移動(馬)
6マイルまで移動できます。現在いる地点から定規で測り、移動先に印をつけます。その際、移動経路にも線を引いておきます。
移動(徒歩)&簡単な探索
3マイルまで移動して、その後探索を行います。探索したいところに定規を使って円を描きます。
詳細な探索
その場で探索を行います。簡単な探索よりも大きな定規を使って円を描きます。
上記3つが基本アクションですが、他に規定回数だけ使える特別アクションがあります。アクションの種類はプレイヤーによって異なります。
また、前半は1アクションですが、途中から2アクションになります。
探索したときにシルバー船長から宝箱が渡されることがあります。探索した場所が正解だった場合はその中に財宝トークンが入っています。不正解の場合は別のトークンが入っています。
宝箱に入ったトークンはプレイヤーにヒントや追加アクションをもたらします。シルバー船長にとっては不利なのですが、特定のヒントカードをプレイするときのコストになるため、後々のことを考えて渡す必要があります。
ゲームの勝敗
順番にアクションを行っていき、財宝を見つけたプレイヤーが出ればその人の勝利です。
カレンダーマスの最後まで進むとシルバー船長が脱獄します。シルバー船長も移動アクションを行い、他の海賊より先に財宝にたどり着けばシルバー船長の勝利です。
(そこにはないんだけどなぁ)
なんといってもコンポーネントにワクワクします。コンパスや定規を使ってボードに書き込むという体験はなかなかできません。宝探しというテーマもロマンがあります。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間ほどでした。
わたしは海賊として財宝を探したのですが、隠す方は大変そうだなぁと思って見ていました。
というのもシルバー船長から出されるヒントは、よく考えて出さないとすぐに位置がバレてしまうようなものが多いのです。そのため、ヒントによっては開始数ターンでバレてしまう可能性も十分にあります。
各プレイヤーはエリアタイルを持っており、地図上のどこに財宝がないのかそれぞれ知っています。ただし、これは非公開情報なので、他のプレイヤーが必死に探しているのを見ながら「残念ながらそこにはないんだよ……」とほくそ笑みます。
また、シルバー船長はヒントに嘘を混ぜることができます。これは最大2回までできるのですが、これの使い方で海賊たちを上手く混乱させることができます。
今回まんまとわたしがそれに引っかかり、ひとりだけそれに気づかず、財宝がないエリアを探していました。
あるプレイヤーが明らかに自分の想定と違う方向に移動しだしたので「あれ?もしかして自分だけ分かってない?」と気づきました。(ヒントタイルが本当かどうかを確認できる特別アクションがあります)
このような海賊同士の騙し合いも財宝を見つけにくくします。
あと数ターンでシルバー船長が脱獄、というところで海賊が財宝を発見してゲーム終了となりました。
ちなみにそのプレイヤーは最後は直感で財宝を見つけていました(笑)
1対複数という形式なのでスコットランドヤードのような面白さがあります。スコットランドヤードは協力して怪盗を探しますが、宝島ではひとりだけが勝者のため、海賊同士での足の引っ張り合いがあります。
ゲームボードは両面仕様になっており、裏面はセピア調になっています。線の見やすさを重視する場合は裏面の方がよさそうです。(森の緑に緑の線が見づらいため)
タイトル | Treasure Island |
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発行年 | 2018年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 45分 |
デザイナー | Marc Paquien |