近年では、1人用のルールが用意されたボードゲームはめずらしくありません。また、ボードゲームのソロプレイが好きという人も多いかもしれません。
そこで今回は、これまでの記事の中からソロプレイに関するものをピックアップしてみました。
ソロプレイに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
ボードゲーム【ソロプレイ】
グランドオーストリアホテル
もともと非公式のソロヴァリアントはあったものの、拡張セットの「レッツ・ワルツ!」の中に、ソロ用のデッキが加わりました。
「レッツ・ワルツ!」には5つのモジュールが入っているのですが、いずれにも対応していますし、基本セットだけにも対応しています。
ソロモードの内容は、デッキとの2人対戦です。相手はデッキに従って行動し、こちらは通常通りにプレイしていきます。
難易度調整も可能です。
イッツアワンダフルキングダム
「イッツアワンダフルワールド」の2人用バージョンで、3つのゲームモードが搭載されています。
ソロプレイ用にシナリオモードもしっかり用意されています。
イッツアワンダフルワールドでは、1枚を選んで残りを隣に渡すドラフト形式でしたが、イッツアワンダフルキングダムでは1人がカードを割り振り、もう一方が選ぶという形式になっています。
ソロ専用のルールがあるため、プレイする上でのハードルは高めです。
テラフォーミングマーズ・アレス【ソロプレイ】
大人気ゲーム「テラフォーミング・マーズ」のカードゲーム版です。
ダミーの妨害を受けつつ、全25ラウンドが終わるまでにグローバルパラメーターすべてを上げきれば成功です。
通常ゲームとソロプレイに、ほとんど違いがなく、準備も簡単なので、あまりソロプレイをしたことがない人でも遊びやすいです。
テラミスティカ
テラミスティカ本体に加えて「テラミスティカ オートマ ソロボックス」を購入する必要があります。
オートマとの対戦になるのですが、オートマは通常の勢力ボードではなく、オートマ用の勢力カードを使用します。勢力は10種類あり、それぞれ能力が異なります。
勢力カードとオートマデッキの組み合わせによってアクションが決まるのですが、なかなかややこしいです。
別売りの上にルールも複雑のため、ソロプレイに慣れていない人にはあまりおすすめしません。
ワイナリーの四季
ソロプレイ用のオートマカードが用意されています。カードは基本セットにもトスカーナにも対応しています。
オートマとの2人戦です。オートマはカードに従ってアクションエリアを占有します。
他は通常ルールとほとんど違いがないため、元のルールがわかっていればプレイしやすいです。
オートマの難易度が5段階もある上に、ソロ専用のキャンペーンモードまで用意されています。
ソロプレイに慣れていない人でも遊びやすいです。
蒸気の時代
鉄道をテーマにした1~6人用のボードゲームです。
たくさんのマップが存在するゲームで、蒸気の時代DXにはソロ専用マップのBARBADOS(バルバドス)が入っています。
1人用ということで、競りはありませんが、他はほとんど通常ルールと同じです。そのため、蒸気の時代の流れをつかむのにもちょうどいいです。
オートマと対戦するのではなく、所持金をいくら残せるかのスコアアタックです。
アルナックの失われし遺跡
デッキ構築とワーカープレイスメントを組み合わせた人気ゲームです。
ソロプレイはライバルとの2人戦になります。ライバルはソロ専用のタイルによってアクションスペースを占有します。
赤と緑のタイルがあり、赤のタイルを入れるほどデッキの難易度が高まります。難易度は0~5の6段階です。
プレイ自体は通常ルールと変わらないため、基本を何度かプレイしていれば問題なく遊べます。
ホビージャパンのゲームブログで1人ゲームのミニ拡張も公開されています。
ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ
カードの指示に従ってアクションをしていくフリップ&ライト形式ですが、ペンで書くのではなく、コマを置いていくのが特徴です。
地図を探索していくのですが、ラウンドが終わると探索者たちはいなくなるため、コマがリセットされてしまいます。
けれども村までたどり着いていると、そこからスタートできるため、だんだん遠くまで行けるようになります。
目的カードの早取り要素はあるのですが、インタラクションはそれくらいしかないため、ソロでも多人数でもそこまでプレイ感は変わらなそうです。
強力なアクションが行える調査カードが増えていくのが気持ちいいゲームです。
ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ【ソロプレイ】
オラニエンブルガー運河
2023年のウヴェ・ローゼンベルクの新作です。
アクションスペースが7種類のワーカープレイスメントで、さまざまなカード効果を利用しながら経路や建物を建設していきます。
やることはわかりやすいですが、カード効果が多岐にわたるため、いかに効率良く置いていくかに頭を悩ませます。
テキスト効果はなく、アイコン表記になっているのですが、アイコンの種類が結構な量なので初回はだいぶ読み取りづらいです。
ソロプレイでは順番にアクションスペースをふさがれていくだけなので、通常ルールとほとんど違いはありません。
カヴェルナ
ウヴェ・ローゼンベルクの1~7人用のワーカープレイスメントです。
アグリコラと基本は同じなのですが、カード要素がなくなっています。代わりに何十種類もの部屋タイルがあります。
アグリコラはカードの引き運がありましたが、カヴェルナではゲーム開始時にすべての部屋タイルが公開されているため、運要素がほぼなくなりました。
ソロプレイではアクションスペースにある資源が7個以上になると取り除かれるため、先々までよく考えて獲得する必要があります。
2023年に新しい拡張セットが発売され、それとともに基本セットもパッケージ違いで再版されました。
アーク・ノヴァ
アークノヴァはこれまでのゲームのさまざまな要素を上手くまとめた2022年の注目作です。
5つのアクションのうちから1つ実行を繰り返すだけなのですが、膨大なカードがあり、個人ボードのパズル要素あり、アクションの強化ありと、もりだくさんの内容になっています。
通常ルールでは保全点と訴求点が交差するとゲーム終了になりますが、ソロプレイでは規定数のラウンドが終わるとゲーム終了です。
プレイ自体はほとんど通常ゲームと変わらないため、ルールや流れを把握するのにもちょうどいいです。
ソロプレイのすすめ
以前までは1人用のルールが用意されたボードゲームはごく一部という印象でしたが、最近では当たり前に用意されていることが増えました。
スコアアタックに挑むものやオートマと対戦するものまで、さまざまな種類のソロゲームがあります。
これからソロプレイに挑戦する場合は、通常ゲームとほぼルールが変わりないものがおすすめです。
今回紹介したゲームでいうと「ワイナリーの四季」「アルナックの失われし遺跡」などが比較的プレイしやすいと思います。
ボードゲームを遊びたいものの、なかなか集まる機会がない人は、ぜひチャレンジしてみてください。