「グランドオーストリアホテル」は2015年に登場したゲームです。その拡張セットの「レッツワルツ!」が2021年に登場し、それによりソロプレイが可能になりました。ソロプレイは基本にも拡張にも対応しています。
拡張セット「レッツ・ワルツ!」について
拡張セットには5つのモジュールが入っており、バラバラでも一緒でも入れることができます。それぞれの簡単な説明は以下の通りです。
モジュール1 | 新たな要素としてダンスホールとシャンパンが加わります。 |
---|---|
モジュール2 | 著名人タイルが登場します。タイルの効果を使うためには3色のダイスを使用します。 |
モジュール3 | エントランスタイルによりプレイヤーごとの能力が加わります。 |
モジュール4 | 手番順が時計回りになり、スタートプレイヤーになるアクションが登場します。 |
モジュール5 | 新しい皇帝タイル・スタッフカード・目標カードが加わります。ルールに変更点はありません。 |
その他、2種類のソロ用のデッキがあり、使用するモジュールに応じて使い分けます。
ソロプレイについて

「レオパルドデッキ」と「エリザベスデッキ」の2種類があります。基本ゲーム・モジュール3・5では前者を、モジュール1・2では後者を使用します。(モジュール4には対応していません)
今回はモジュール5の流れを説明します。
準備
基本ゲームの流れに沿って2人用の準備をします。レオパルドは夜側のホテルボードを使用します。プレイヤーは好きなボードを選んで構いません。
レオパルドはお金やトークンなどを使用しません。スタッフカードは終了時に得点になるものを5枚使用します。裏向きのデッキにして置き、どのカードが得点化されるかはゲーム中のアクションによって決まります。
プレイヤーはスタッフカード10枚を引き、そのうち6枚を手札にします。残りの4枚は山札の下に戻します。
プレイヤーは通常ルールと同じように最初の部屋を用意しますが、レオパルドは用意しません。
ゲームの流れ
基本的な流れは2人用ルールに準じます。レオパルドが何をするかはデッキからめくられたカードによって決まります。
指示カードは3つのセクションに分かれています。
- 上部:獲得する顧客
- 中央:獲得するダイス
- 下部:実行するアクション
レオパルドはトークンを獲得せず、部屋の準備もしません。そのため、該当する色の顧客を直接部屋に入れて宿泊中にします。そのとき、得点は獲得しますが書かれている効果は得ません。
指定されているダイスを獲得しますが、そのアクションは実行しません。
アクションによって皇帝トラックが進んだり、デッキからスタッフカードをめくったり、目的を達成したりします。
ラウンド終了時、レオパルドは皇帝トラックからの得点は獲得しますが、報酬やペナルティなどは受けません。
ゲームの終了
レオパルドは公開したスタッフカードから得点を獲得します。また、宿泊中の部屋からも得点を獲得します。
プレイヤーは通常通りに最終得点計算を行い、得点が高いほうの勝利です。
グランドオーストリアホテルのソロプレイが可能に

これまで非公式のヴァリアントはありましたが、拡張セットで正式なソロプレイが可能になりました。
カードの指示はそこまで難しくないため、自分のプレイに集中することができます。
レオパルドは料理の提供なしで顧客を部屋に入れていくため、高得点のカードが続くとどんどん差が開いていきます。
今回は新しい拡張要素は入れずにモジュール5だけ入れて遊んでみました。ルールを確認しながらプレイしたため、2時間弱かかりました。
ルールを勘違いしていたため(ずっとレオパルドがスタートプレイヤーだった)、難易度イージーにもかかわらず、ほとんどダブルスコアで負けました。
他のモジュールにも対応しているため、いろいろ試してみようかと思います。
