テラミスティカがひとりでも遊べるようになる「テラミスティカ オートマ ソロボックス」。実際に基本セットのみでソロプレイを行ってみたので、その様子を紹介します。
テラミスティカ ソロプレイの流れ

準備
オートマは勢力ボードを使用しません。その代わりにオートマ勢力カードを使用します。勢力は10種類あり、それぞれ異なる能力が設定されています。
通常の得点タイルの代わりにオートマ得点タイルを使用します。オートマは得点タイルの条件からは得点を得ません。その代わりにタイルに示されている固定値の勝利点をラウンド終了時に獲得します。
自分が使用する勢力を選びます。プレイヤーの準備は通常と変わりません。
オートマ勢力のうち1つを選び、対応するオートマ勢力カードを用意します。それから拠点地形(色)をひとつ選び、対応する地形優先カードを用意します。
オートマはすべての種類の建造物コマを使用しますが、住居コマ2つは使わないため箱にしまいます。
ボーナスカードを5枚並べ、その中の左から1枚目をオートマが選び、その後、プレイヤーが1枚を選びます。
住居コマの初期配置

プレイヤーが最初に住居コマを2つ置いた後、オートマが住居コマを置きます。
オートマ意思決定カードをランダムに1枚引き、左下にある住居コマ配置文字を確認します。その後、オートマ初期住居コママップカードで該当するヘクスを確認し、そこに住居コマを置きます。
2つのうち、ひとつにはパワーコマを一緒に置きます。(パワーコマつき文字のほうに)
オートマデックの構築
1~5番のオートマ意思決定カードを取り、初期デックを作ります。
残りのオートマ意思決定カードをシャッフルして、裏向きのままリザーブデックとして置いておきます。
選んだ難易度レベルに応じて初期デックを調整します。これにより、初期デックの枚数が変わります。(オートマのアクション数が増減します)
初期デックをシャッフルして、オートマデックとして裏向きで置きます。その後、下から2枚を横倒しにしておきます。
ゲームの流れ
ラウンド1ではプレイヤーが先手です。以降は先にパスしたほうが次のラウンドのスタートプレイヤーになります。
オートマの手番は2つのステップからなります。
1.意思決定カードを引く
ラウンド開始時、オートマデックから意思決定カードを2枚引きます。1枚を左側に、もう1枚をその隣に並べてペアにします。
それ以降の手番では、右側のカードを左のカードの上に重ね、山札から1枚を引き、右側に置いて新しいペアを作ります。
2.アクションの実行

左側はアクション列、右側をサポート列として、該当するアクションを上から順番に行います。アクション列で、どのサポート列を参照するかは矢印で示されています。
アクションの生成に失敗した場合は、何のアクションも実行しません。
パス
デックの下側2枚のうち、1枚を引き、なおかつそのカードのパス区画にアイコンがある場合、そのカードの他の部分を無視して手番をパスします。
また、オートマデックが尽きている場合もオートマはパスをします。
オートマは得点タイルの右側に書かれている固定点を得ます。その後、サポート上にある3本のバーアイコンに対応するボーナスカードを取ります。コインが乗っている場合は、それをストックに戻します。持っていたボーナスカードは今取った場所に戻します。
現在のラウンドのすべてのオートマ意思決定カードを回収し、さらにオートマデックから1枚を加えてシャッフルし、新たなオートマデックを作ります。
デックの下2枚を横倒しにして置いておきます。
オートマがプレイヤーよりも先にパスした場合、スタートプレイヤーを得ます。
ゲームの終了
通常のゲームと同じように教団とエリアの得点計算を行います。ただし、オートマは資源を持たないため、資源の得点計算はありません。
合計得点が高いほうの勝ちです。
実際に遊んでみての感想

拡張なしの基本セットでソロプレイを行ってみました。こちらがノマドで、相手がシンプルトン(易)です。
準備は通常のゲームとほぼ変わらないため、なかなか時間がかかります。今回は準備からゲーム終了まで2時間ほどかかりました。
オートマの手番はカードのペアを作って、そこに描かれたアクションを実行するだけです。
オートマは、パワーアクションの封鎖、教団トラックの前進、変換と建設、改良、恩恵タイルの獲得といった一通りのアクションを行ってきます。ただ、場所の選び方などがやや複雑なので、最初はよく確認しながら行う必要があります。
こちらが手番を実行したら、オートマデックからカードを引いて、オートマがアクションを実行の繰り返しなので、慣れてくればテンポはよくなってきます。
実際にプレイしてみて引っかかったところを備忘録として残しておきます。
- オートマは得点タイルの条件からは勝利点を得ない。
- オートマは町を形成しない。
- 地形優先順位カードは7枚なので、オートマは基本色にしたほうがわかりやすい。
- オートマは一手番で複数アクション行うようになる。(追加されるオートマ意思決定カードによって)
すべてひとりで処理することになるため、当然のことながらテラミスティカのルールをしっかり把握していないとプレイは難しいです。
今回はルールを確認しつつのプレイだったので時間がかかってしまいましたが、恐らく慣れてくるとかなり早くなると思います。そうなると、むしろ準備のほうが時間がかかりそうなので、1プレイで終わらせるのはもったいないような気もしますね。
