ロールプレイヤーはエルフやドワーフといった種族に、魔術師や吟遊詩人といった職業を組み合わせてキャラクターメイキングをするゲームです。このゲームの特徴は、キャラを作ったらそこでゲーム終了というところで、冒険などに出ることはありません。特殊効果を上手く活用しながらダイスを使って、理想的なキャラクターを作り上げます。
ロールプレイヤーについて
ロールプレイヤーには7つの種族、6つの職業があります。さらにそこに属性、背景設定を組み合わせ、初期キャラクターを作ります。
キャラクターシートには3×6の18マスのスペースがあり、そこにダイスをはめていき、パラメータを調整します。特性値には筋力、敏捷、耐久、知力、智恵、魅力の6つがあり、そこに3つずつダイスが置かれます。そのため、すべての特性値は3~18の間に収まります。
準備段階で各自がランダムに8つのダイスを振り、自由にキャラクターシートに割り当てます。
各ラウンドは4つのフェイズに分かれています。
1.開始フェイズ
人数に応じたダイスを振り、順番カードの上に乗せます。
2.行動フェイズ
スタートプレイヤーから順番に、好きな順番カードとその上に乗ったダイスを受け取ります。ダイスをそのまま配置し、特性値の行動があるならばそれを行います。
特性値の行動は、ダイスを置いた場所によって異なります。たとえば、筋力にダイスを置くと、好きな1つのダイスを裏返します。敏捷にダイスを置くと2つのダイスの位置を入れ替えます。
3.購入フェイズ
順番カードに書かれた順番で市場からカードを購入します。カードにはセットコレクションで得点をもたらす甲冑や、特殊効果をもたらす技能、終了時得点をもたらす特徴などがあります。
4.管理フェイズ
使用済の技能1枚を正位置に戻したり、残ったダイスを戻したりして、次のラウンドへの準備を行います。
スタートプレイヤーを時計回りに交代し、すべてのダイスが埋まるまで上記を繰り返します。
その後、各得点を合計し、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
運だけじゃないダイスゲーム
基本的にはダイスを取ってそれを配置を繰り返すだけなので、インタラクション性はあまりありません。そのため、人数による面白さはそこまで変わらないと思います。
実際やってみると、考えるべきことはなかなか多いです。
どの場所に何色のダイスを置くか、どのタイミングで特性値の能力を使うか、どれを選んでどれを諦めるか、などなど、プレイ中はずっと自分のキャラクターシートと向かい合うことになります。そのため、他のプレイヤーの動向を窺う余裕はほとんどありません。
今回は4人で遊び、全員が初プレイだったのですが、ルール説明に40分ほど、プレイ時間に1時間ほどかかりました。カードのほとんどがテキスト効果なので、それを毎回確認するだけでも結構時間がかかりますね。ちなみに市場カードは50枚以上あります。
いろいろなフレーバーが加えてありますが、やるべきことは、いかに効率よくダイスを目標値に近づけていくかなので、なかなかパズルチックです。「これを先にやった方がいいか、あっちを先にやった方が良いか」と、うんうん考えるのが楽しいです。
昔のTRPGで使われるような訳語が多いので、そういったことに慣れていない人は、ピンとこないかもしれませんね。若い子だと、英語をカタカナそのままに訳した方がしっくり来るものが多そうです。
考えどころが多く、運の要素がほどほどにあり、時間もそれほどかからないので、なかなか使い勝手がいいゲームです。できあがったキャラクターに対し、あーだこーだ言い合うのも楽しいですね。