ウエスト・オブ・アフリカは島々で作物を栽培したり、輸送したり、開拓地を建てたりして勝利点を集めていくゲームです。現在、非常に注目度が高く、入手困難となっています。
ウエスト・オブ・アフリカについて
各プレイヤーには、13枚のアクションカード、3つの労働者コマ、1つの船コマ、10個の商品チップが渡されます。
ゲームは3つのフェイズに分かれています。
- カード選択
- アクションの実行
- ターン終了処理
1.カードの選択
13枚の手札の中から、行いたいアクションを選びます。カードは1枚だけで実行できるものもあれば、地名+アクションで2枚が必要なものもあります。4枚のカードを選ぶのですが、追加で4金支払うと5枚のカードを選ぶことができます。
2.アクションの実行
アクションカードにはそれぞれ数字が書かれています。各プレイヤーは自分が選んだカードに書かれている数字の合計を言っていき、もっとも合計値が少ないプレイヤーからアクションを実行します。
アクションには労働者の移動、船の移動、商品作物の栽培、商品作物の売却、開拓地の設置があります。カードにはマップ上の島の名前が書かれたカードがあり、それと組み合わせることで、その島でアクションを実行することができます。
アクションには、島カードが必要なものとそうでないものがあるので、よく確認しておいた方がいいです。
3.ターン終了処理
すべてのプレイヤーがアクションを実行したら、終了処理があります。
所持金が1位と2位のプレイヤーは1点ずつを得ます。
栽培された商品はすべて倉庫に移動されます。
7つの島それぞれのアルカルデ(市長)を決めます。
所持しているアルカルデマーカー1つにつき1点を得ます。
これを繰り返し、誰かが25点に達する、またはすべての開拓地コマが設置されたならば、もう1ラウンドを行いゲーム終了です。
終了時に10金が1点となり、勝利点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。同点の場合は、所持金が多いプレイヤーの勝利です。
思ったより早く終わる
今回は4人で遊び、全員が初めてでした。
ルール説明に30分ほど、プレイ時間は70分ほどです。(拡張は入れていません)
まず迷うのがカードの選び方です。アクションを実行したい島カードと一緒に出すというのが慣れるまで大変です。「このアクションは島いるんだっけ?」となるため、あらかじめよく確認しておいた方がいいです。慣れていないと出したものの、実はできないということがあります。
商品と船があるので、輸送して高く売るのが定石かなと思い、まずは近いところで作物を作り、そこから船で運び高く売るという方針でいきました。思い通りに進んだのですが、あるプレイヤーが1ターンのアクションで9点を取ったときに、「あれ?これもう終わる??」と気づきました。
開拓地を設置すると3点のため、3つ同時に建てれば一気に9点です。安いところだと1つ6金のため、割と簡単に建てることができます。
25点が終了トリガーということを考えると、わざわざ輸送して売るというのはアクションがかかりすぎるということが分かりました。1回くらいするのはいいと思うのですが、それを繰り返すほどの余裕はありません。
1度誰かが開拓地を建て始めるとみんながそれに続くため、開拓地のコマがすぐになくなってしまいます。そのため、後半はお金はあるけれども建てるコマがないという状態に陥るため、どこで建て始めるかの見極めが重要です。ターンオーダーも非常に重要になってきます。
ゲームのキモとなるのは、カードの選択です。選んだカードによってアクションの実行順が決まってしまうため、狙った島がかぶっているとバッティングしてしまい、先にアクションを実行されて自分の選んだカードがムダになってしまいます。そこを見通して1枚余計に島カードを入れておくのもありです。
お金はトークンではなく、トラックで管理するのですが、最大値が45です。そのため、一気に売却してお金を稼ごうとしても頭打ちになってしまうため、稼いでは使ってをタイミングよく繰り返さなければなりません。
とにかく読み合いが大切なため、上手く読みきらないとほとんど何もできないターンが出てきます。今回遊んだときも、全然カードを使えないシーンが何度かありました。
どういった順番でアクションを実行していくのか。どのタイミングで点数を稼ぎ始めるのか。さまざまな場面で選択を迫られます。ただ、他プレイヤー次第の面もあるため、完全に思い通りにやるのは非常に困難です。
面白いゲームだとは思うのですが、そこまで新鮮味があるわけでもなく、展開も割と地味です。どちらかといえばシブいゲームです。これが入荷即完売になるということは、そういった需要が高いということなのでしょうか。