先月、日本語版が発売されたノイシュヴァンシュタイン城を遊んだので、その感想などを。
ちなみに上の写真は実際のノイシュヴァンシュタイン城です。
ノイシュヴァンシュタイン城について
ノイシュヴァンシュタイン城は、王の歓心に応えるような城を作るゲームです。
部屋タイルや廊下タイルがあり、それをどんどんつなげていき、城を作りつつ、勝利点を集めます。
ノイシュヴァンシュタイン城では、交代で親を務めます。
親はスタートプレイヤーから時計回りです。
ラウンドが始まると部屋タイルが7枚まで補充されます。
親は、その7枚の部屋タイルに値段をつけます。
値段はあらかじめ契約ボードに描かれているので、その値段に対応するように部屋タイルを置いていきます。同じ値段はつけられません。
親が部屋タイルの値段を決めたならば、親の左隣のプレイヤーからタイルを1枚ずつ買っていきます。買いたくない、または買えない場合は、パスをして5,000マルクを得ます。
親のタイル購入の手番までが終われば、そのラウンドは終了です。
ここで残ったタイルには、それぞれ1,000マルクが乗せられ、以降、そのタイルを購入したプレイヤーがそれを得ます。
部屋タイルを購入したならば、それを自分の城に配置します。
このときいくつかの配置条件があり、もしそれを満たすことができなければタイルを配置することはできません。
これを登場する部屋タイルの種類を決める部屋カードの山札がなくなるまで行います。
山札がなくなったラウンドでゲームが終了し、もっとも勝利点の多いプレイヤーの勝利です。
ノイシュヴァンシュタイン城での得点方法
ノイシュヴァンシュタイン城では、いくつかの得点方法があります。
建設ボーナス
部屋タイルに描いてある数字です。
配置したら即座にその勝利点を得ます。
配置ボーナス
隣に配置される部屋の種類によって加点、または減点されます。
隣接しているだけか、出入り口がつながっているかで扱いが異なります。
完成ボーナス
部屋タイルにある出入り口がすべてつながると発生します。
ボーナスは8種類あり、得点だけでなく、マルクを得たり、廊下タイルを得たり、手番をもう1回行ったりします。
王の歓心
ゲーム開始時に明らかになっている王の歓心タイルによってボーナスがあります。
その種類のタイルをもっとも多く配置していたり、丸い部屋をもっとも配置していたりと、さまざまな条件があります。
ボーナスカード
ゲーム開始時に各自に配られるカードで、非公開情報です。
そこに描かれていることを達成するとゲーム終了時にボーナスが入ります。
ストックが枯れた部屋タイル
ストックがなくなった大きさの部屋を配置している場合、1枚につき、2勝利点を得ます。
お金
ゲーム終了時、10,000マルクが1勝利点となります。
このように勝利点の獲得の仕方がいろいろあるので、初めは見落としがちです。
また、タイルを置いたら即座に勝利点が入るので、その処理もうっかり忘れてしまうことがありました。
ノイシュヴァンシュタイン城の感想
やること自体はかなりシンプルです。
基本的にはタイルを購入して配置するだけです。
しかも、1手番に1枚だけです。
親になると、これに部屋タイルの値段決めが加わります。
ただ、この値段の付け方は、なかなか悩ましいです。
部屋タイルの代金は親に支払われるので、できれば高い値段で買ってもらいたいのですが、あまり高くしてしまうと誰にも買ってもらえません。かといって安くしてしまえば儲けが少なくなってしまいます。
周りのニーズを考えつつ、値段を決める必要があるので、ここで長考してしまう人も出てくるかもしれません。
ただ、今回はルールを間違っており、前のラウンドで残されたタイルはそのままの価格でやっていました。そのため、1ラウンドでもっとも高額な15,000マルクとなったものが、ずっと残ってしまうということがありました。
今ルールを読んでいて気づいたのですが、親は7枚すべてのタイルの値段を決められるんですね。これだと、またちょっと変わってくるのかなという気もします。
部屋タイルの形は、長方形、正方形、円形、L型とバリエーション豊富で、出入り口の位置もそれぞれ違うため、入るかなと思ったら入らないということもよくありました。
この辺はとてもパズルチックです。
部屋の配置の仕方によって得点が変わってくるため、考えどころも多いです。
自分の城がどんどん大きくなっていくため、見た目も楽しいです。
「うちの城は入ってすぐに寝室になってる」
「武器庫と地下牢とどん底があるので、いつでも遊びに来てね」
といったように、自分の城や他人の城にあれこれ口を挟むのも面白いです。
こういうのは日本語版のありがたいところですね。
今回遊んだ人たちにも好評だったので、次回は正しいルールで遊びたいところです。