ビールを造って販売するワーカープレイスメント、ブリュークラフターズには、さまざまな複合アクションが用意されています。
これは一般的なボードゲームでいう拡張のようなもので、使用できるアクションスペースの種類を増やすことができます。今回、初めてすべての複合アクションを入れて遊んでみたので、それぞれの効果と所感をまとめます。
ブリュークラフターズの複合アクション
Hire Interns(研修生の雇用)【市場アクション】
$1を支払い、次の2シーズンで使える研修生ミープルを手に入れます。
4人以上で遊ぶ場合にはぜひ入れておきたい複合アクションです。
ブリュークラフターズでは市場アクションで使う労働者が増えず、醸造アクションで使うワーカーも増やすには時間がかかります。
研修生の雇用を使うことで、すぐにアクションを増やすことができるので後手番の不利を取り返せます。
Traders Market(交易市場)【市場アクション】
タイルに描かれたレートで資源を交換します。
効果が分かりやすく、最初から導入してもいい複合アクションです。
初期アクションスペースでは上級原材料が手に入るスペースが1つしかないため、手番が後になるとなかなか手に入れるのが難しくなります。交易市場があると、この辺りがだいぶ緩和されます。
Employment Agency(職業安定所)【市場アクション】
今回のゲームで使っていない技術者の中からランダムで6枚引き、その中の1枚を$1で雇います。
運要素がありますが、このゲームで6枚引くとすべて弱いということはまずないので、やって損はないアクションです。
ただし、通常ならば無料で取得できるところを$1で雇うため、余計な出費になります。
Community Farm(ふれあい農場)【市場アクション】
原材料1を支払い、トークンを受け取ります。冬か春だけで実行でき、秋の醸造アクションの後に対応する原材料をもらえます。
他のアクションと異なり、2人以上が実行できるアクションです。
効果はちょっと複雑で置いた人同士で収穫された原材料を分け合うことになります。ひとりで実行すると、麦1が麦7になって戻ってくるので、原材料が足りなくなりがちな後半で強さを発揮します。
ただし、一気に原材料が増えるので、保管できるスペースを用意しておかないと余った分を捨てることになります。
Develop Secret Recipe(秘密のレシピ開発)【醸造アクション】
今回のゲームで使っていないビールレシピの中から1枚を選んで伏せて自分の前に置きます。さらにこの上に5評判点を置きます。このレシピを最初に醸造したときに表にし、この評判点を受け取ります。以降、このレシピは自分だけが使えるレシピになります。
職業安定所と違い、自分でカードを選べるので、確実に取りたいものを取ることができます。
ビールレシピは組み合わせによって必要原材料が偏ることがあるので、このアクションを行うことで、それをカバーすることができます。
オススメの複合アクション
交易市場はアイコンだけで理解でき、バランスも取れるので初回から入れてもいいと思います。また、多人数で遊ぶ場合は研修生の雇用があった方がいいです。これがないと5番手はかなりキツくなります。
最初のラウンドで使うと1年目の夏から醸造アクションが2回できるので、だいぶ強力です。
職業安定所と秘密のレシピ開発は、個人的にはそこまでなくてもいいかなと思います。
ブリュークラフターズには非公開情報がなく、始まってしまうとランダム要素がないという特徴があります。そのため、他のプレイヤーにアドバイスもしやすいですし、公開されている情報から次の展開を考えることができます。
これらの複合アクションが入ると、非公開情報ができ、さらにランダム要素も出てくるので、ゲーム性が少し変わってしまいます。逆に、ある程度ランダム性があった方がいいという場合には、職業安定所を入れてもいいでしょう。
ふれあい農場はわたしは使ってないのですが、他の人が使っているのを見る限り、なかなか面白いアクションだと感じました。このゲームでは対応する技術者が取れないと原材料が足りなくなることが多いので、その辺を補ってくれます。
ブリュークラフターズでは、上記の複合アクションを好きな組み合わせで使うことができます。1つだけ使ってもいいですし、すべて使ってもいいので、ゲーム開始時にどうするかを話し合ってから導入しましょう。