トランプ

[トランプ] クレッシェンド

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クレッシェンドはプエルのトリコというサイトを運営されているりかちさん考案のトリックテイキングです。(ルールはコチラに公開されています)3人専用でトリックはソリスト対他2人で争われます。
ひげくまごろうさんがひげトリックテイキングゲーム大賞2015に選ばれていたので気になって遊んでみました。

クレッシェンドのルール

使用するカード

各スートのA~5とジョーカー1枚。合計21枚のカードを使います。
それぞれに7枚ずつの配りきりです。

カードの強さ

A>5>4>3>2

ジョーカーは2よりも低いランクの扱いとなります。そのため、フォローすれば必ず負けるのですが、リードする場合はスートを自分で決めることができます。

オークションフェイズ

ディーラーを適当な方法で決めます。ディーラーの左隣をフォアハンド、右隣をミドルハンド、ディーラーをリアハンドと呼びます。

フォアハンドから1巡のみのビッドを行います。宣言は切り札と何点を取れるかです。点数は15点以上から宣言することができます。それよりも強い宣言ができなければパスをします。もし全員がパスをした場合は、カードを集めシャッフルし、再び配り直します。

ビッドの点数が同じ場合、ノートランプ>スペード>ハート>ダイヤ>クラブの順で強くなります。

もっとも強いビッドをした人がソリストとなります。得点を得る機会があるのはソリストのみです。

プレイフェイズ

トリックはフォアハンドから始まります。ソリストからではないので注意してください。

トリックのルールは、通常のマストフォローのトリックテイキングのルールに準じます。ただし、ジョーカーだけはメイフォローで、どのタイミングでも出すことができます。

得点

この点数計算がかなり独特で、なおかつこのゲームの根幹です。点数は単純なトリック数やカードの得点ではなく、何トリック目を取ったかで決まります。

何トリック目かがそのまま点数になっており、1トリック目ならば1点、2トリック目ならば2点、そのまま順に7トリック目ならば7点となります。

そのため、5トリック目、6トリック目、7トリック目を取れると思うならば「スペードの18」というようにビッドすることができます。同様に4、5、6、7トリックが取れると思うならば、「ハートの22」のようなビッドが可能です。

ビッドより多くの得点を取った ⇒ 獲得点数がそのまま得点に
ちょうどビッドの得点を取った ⇒ ビッドの2倍の得点
ビッドに届かなかった ⇒ ビッドした点がそのままマイナスに

これを何ゲームか行い、合計得点がもっとも高いプレイヤーの勝利です。

クレッシェンドを遊んでみた感想

通常のトリックテイキングとは、かなりプレイ感が異なります。通常ならば最初から切り札狩りなどをして、それから安全にプレイすることがありますが、クレッシェンドの場合、序盤の得点が低いため、そういった常套手段が通じません。

1、2、3トリックで負けたとしても6トリック目を取れば同じのため、序盤は無理して勝つ必要がありません。(もちろんビッドの数にもよりますが)

今回は12ディールほど行ったのですが、なかなか感覚がつかめないまま終わってしまいました。

手札次第で勝つことはできるのですが、これをピッタリ当てるとなるとかなり難易度が上がります。ただ、オーバーしても問題はないので、そういった意味で楽といえば楽です。

また、得点できるのはソリストだけなので、手札がこない場合はずっと得点できません。ソリストが失敗すれば他2人に得点が入るなどのルールがあれば、その辺りがもう少し緩和されるかなという気がします。もともと使うカードが少ないこともあり、手札運は強めです。

それからこのゲーム、点数はどうやって記録するのでしょう?
誰が何トリック目を取ったかが重要なため、今回は別のゲームの1~7のカードを使い、トリックを取ったときにそのカードも取るようにしていました。何かもっとスマートなやり方があるのでしょうか。

この「何かいつもと違う……」という感覚はトリックテイキング慣れしている人ならではと思います。そのためトリックテイキング玄人向けのゲームかなという印象でした。

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ABOUT ME
ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。