もう何度も遊んでいる4人用のトランプを使ったトリックテイキング「ドッペルコップ」ですが、ヴァリアントをいくつか加えてルールを少し変えてみました。それまでは公式のトーナメントルールを採用していたのですが、手札が悪い場合の救護策がなく、その改善が目的です。
ソロの種類の追加
通常のスートソロ、ジャックソロ、クイーンソロ、ノートランプに加え、キングソロ、クイーンジャックソロとミゼールを加えました。
キングソロとクイーンジャックソロは文字通り、キングだけ、クイーンとジャックだけが切札になります。
ミゼールはちょっと特殊で、通常の切札の強さで全トリック負けることを目指します。1トリックも取らなければ勝ちとなりますが、取れば取るほど失点が増えていくというリスクがあります。これにより、手札が弱い場合にもソロを選ぶことができます。
リディール(配り直し)の追加
9のカードが5枚以上、Kのカードが6枚以上、Kが4枚以上と9が4枚以上、Aと10が合わせて8枚以上、切札が1枚以下の場合に配り直しを要求することができます。
配り直しはすべてのゲームよりも優先され、適応された場合、ディーラーは交代します。
こちらもミゼール同様、手札が悪かった場合の救護策です。
ドッペルコップのルールまとめ
他のルールはトランプゲーム大全にあるトーナメントルールに準じています。そのため、アルムートは入れていません。
24R行うので、ルール説明なしで始めても4時間ほどかかります。4人専用で4時間と、どう考えてもハードルは低くありませんが、今や定番化した感があります。「4人だったらドッペルコップ? それとも別に何かある?」という感じなので、かなり特殊な環境かもしれません。
やはり面白いなと思うのは、途中まで誰が味方か分からないということです。カードをプレイしつつ、相手を探したり、逆に相手を惑わせるようなプレイングをしたり、実は1対3で戦っていたりと、展開が多様です。
チーム戦がありつつ、1対3もありつつ、得点は個人なので「あの人、今回強そうだけど、順位的に組みたくない」という思惑も出てきます。また、ソロを行った場合は得失点が3倍なので、1ゲームで順位が大きく動くことがあり、最後まで油断できません。
トリックテイキングに興味がある方にはぜひ一度遊んで欲しいゲームです。