ダイスフォージはダイスをカスタマイズすることができるボードゲームです。お金や資源を集め、ダイスのフェイスを手に入れ、ダイスにはめ込みます。そうすることで、だんだんとダイスの面がアップグレードされてより強力な効果を得ることができます。
ダイスフォージについて
各プレイヤーは個人ボードとダイス2つを持ちます。個人ボードではお金や資源の管理を行います。
他にお金で購入できるフェイスと資源で手に入れることができるカードがあります。これらはすべて公開されているのでランダム要素はありません。
各手番では、まず全員がダイスを振ります。手番プレイヤーだけでなく、全員が振るという点に注意しましょう。そして全員がダイスに応じたお金や資源、勝利点などを得ます。
それから、手番プレイヤーはカードによる追加効果があればここで発動させます。(ダイスをもう1度振ったり、お金を勝利点に変えたりできます)
次に、フェイスを購入するか、カードを獲得するかができます。
フェイスはお金で、カードは資源で手に入ります。フェイスにはもらえる金額・資源・勝利点が多くなるもの、いずれか複数の中からどれか選べるもの、複合してもらえるものなど、さまざまな種類があります。当然のことながら、値段が高いものほど効果も強力です。
カードはフェイスを変えるもの、ダイスを○回振るもの、単純に得点になるものなど、こちらもいろいろです。またほとんどのカードには終了時得点がついています。
その後、さらに資源を支払うことで、もう一度フェイス購入かカード獲得ができます。
これを規程ラウンド繰り返し(4人なら9R、3人なら10R)、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
ダイスをカスタマイズするというギミック
ダイスの面を取り外し、新たなフェイスを取り付けるという行為がインパクト大です。この行為を面白いと感じる人も多いのではないでしょうか。
しかし、これはなかなか考えもので、確率が均等になるようにしっかりはめると、取りづらくなってしまいます。かといってゆるくはめてしまうと、確率が同様に確からしくなりません。そのため、Twitter上では「これを使えば取りやすいよ!」という話題で盛り上がっています。
ゲームのルール上、毎回全員がダイスを振る必要があるため、取り替えがスムーズにいかないとどうしても待ち時間が発生してしまいます。
そして、これも当然といえば当然なのですが、ダイス運に左右されるのは間違いなく、出ないときは本当にでないです。ダイスが2個あるので、全部で12面カスタマイズ可能なわけですが、8面カスタマイズしても残りの4面が出続けることもめずらしくないです(体験済)。10面カスタマイズして、残りの2面が連続して出たりすると、なかなかの徒労感です。
ルールはシンプルでやることも分かりやすいため、遊びやすいといえば遊びやすいです。しかし、ダイスの交換という手間が、そのお手軽感を損なっているように感じました。かといって、このカスタマイズをなくしてしまうと、ゲームとしての魅力はそこまでないと思います。
たとえば、ダイスを使ったゲームでいうと、王への請願やキングスフォージは振れるダイスが増えていくため、ゲームを通してパワーアップしている実感があります。ダイスの数が増えていれば、たとえ出目が悪くてもそれはそれで笑えます。
それに対しダイスフォージはずっとダイスが2個のため、変わり栄えしないしない面が出続けると「あれ?ちゃんとやってるんだけどな……」と成長が感じにくいです。
ダイスなんだからある程度、運に左右されるのは仕方ないと割り切れるならばオススメできます。ただ、自分がやってきたことが報われるとは限らないのはイヤという人にはオススメできません。