フランチャイズは1960年代のアメリカを舞台に、自分のフランチャイズをどんどん広げていく2~5人用のゲームです。各都市でエリアマジョリティを競うのですが、得点化された都市は収入がなくなってしまうので、終盤になるほど収入がなくなっていきます。どのタイミングで得点化するかの見極めが重要なゲームです。
フランチャイズについて
各プレイヤーはプレイヤーボードとフランチャイズコマ、影響力マーカー、ボーナスタイルなどを受け取ります。プレイヤーボードはリファレンスとして使用するだけで、個人能力などはありません。お金やコマの数は公開情報で、非公開情報はありません。
手番では以下の4つのフェイズを順番に行います。
a. 収入
自分のコマが置かれた都市の数字を合計して、それに応じた収入を得ます。
b. 拡張
自分のコマからルートがつながっている都市か町に拡張マーカーを置きます。
その際、通るルートによって接続コストを支払います。
c. 市場シェアの増加
自分のコマがあるそれぞれの都市に対し、1金支払うことで、コマを1つ追加することができます。
d. フランチャイズの開店
b. で置いた拡張マーカーをフランチャイズコマと入れ替えます。
ボーナスタイルの使用
プレイヤーは4枚ずつのボーナスタイルを持っています。
手番中に1枚を使うことで、3種類の追加アクションのいずれかを行うことができます。
- 2回目の拡張 …… aフェイズでもう1回拡張ができます。
- 市場シェア2回 …… cフェイズで同じマスにもう1つコマを置けます。
- お金 …… 10金を得ます。
これを繰り返していき、都市にコマが置かれていくと、得点計算が発生します。
都市の得点計算
都市に自分のコマを過半数置くことができた場合、マスの中央に書かれた数字分の得点を獲得します。
すべてのマスが埋まったけれども、誰も過半数を取れなかった場合、もっとも多くのコマを置いているプレイヤーが書かれた数字の半分(切り捨て)を獲得します。コマが同数の場合は先にコマを置いていた方が獲得します。
エリアの得点計算
ゲームボードは10個のエリアに分かれているのですが、エリアのすべての町にコマが置かれ、なおかつすべての都市が得点化されると、エリアの得点計算になります。
そのエリアにもっともコマを置いているプレイヤーはエリアタイルに書かれた1位の得点を獲得します。2位も同様に獲得して、1つでも置いているプレイヤーは3位の得点を獲得します。
その後、エリアタイルをエリアチャートに移動させます。その際、エリアチャートに書かれた得点を手番プレイヤーが獲得します。
これを繰り返し、エリアチャートの赤いゾーンまでタイルが置かれるとゲーム終了です。
最終得点計算
- 町に置かれたコマ1つ …… 1点
- 3金につき …… 1点
- 未使用ボーナスタイル1枚 …… 4点
以上を加算して、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。同点の場合は、町に置かれているコマが多い方の勝利です。
終盤になるほど収入が減っていく
1998年に発売された胡椒袋(豪商)のリメイクということですが、そちらは未プレイです。
初プレイの印象としては、電力会社に近いかなという感じです。自分のコマをどんどん広げていく感じや、得点が高いところにルートをつなげるにはコストが高くなるところが似ていますね。
遊ぶ直前に届いたので、その場で開けて、ルールを読みながらのプレイでしたが、特に難しい点はありませんでした。
ルール説明から入り、4人で2時間弱といったところです。
多くのボードゲームは拡大再生産といって、ゲームが進むほど、得られるものが増えていきます。それに対してフランチャイズの場合、中盤までは増えていくのですが、終盤になると減っていきます。
マジョリティを取るためには都市にコマを置く必要があるのですが、置けば置くほど数字が小さくなっていきます。だからといって、コマを置かないと、他のプレイヤーが入ってくるので、やはり数字が減っていきます。そのため、収入とコマの数を見比べつつ、どのタイミングで得点化するかが大きなポイントになってきます。
すべてが公開情報の上、運要素は一切ありません。そのため、遊ぶ人を選びますが、好きな人にはたまらないタイプのゲームです。