日本語版が発売され、話題になっているスルー・ジ・エイジズを早速プレイしました。今回は自分以外の2人が初プレイでルール説明に約1時間、プレイに5時間ほどかかりました。
スルー・ジ・エイジズ今回の詳細
わたしは旧版のスルー・ジ・エイジズをフルで10回程度、新版も英語版を1度プレイしました。そのため、ルールはつかめているのですが、ルール説明(インスト)の経験はほぼありません。
他2人は旧版をプレイしたこともなく、新版も未プレイです。ただ、3時間級のボードゲームの経験は何度かあります。
スルー・ジ・エイジズの説明書には、まずショートゲームで遊ぶことが推奨されていますが、今回は3人でフルゲームすることを選びました。
ショートゲームを選ばなかった第1の理由はゲーム終了時の得点計算がフルゲームとだいぶ違うからです。フルゲームの場合、すべてのイベントを終えて文化点がもっとも高い人が勝利となります。しかし、ショートゲームの場合、最終決算としてさまざまなボーナスが加点されます。後々再戦することを考えると、この辺りが混乱を招くのではと感じました。
また、時代2と3では、することにさほど違いはなく、2までできればそのまま最後までやるのは難しくないです。むしろ、ここでネックとなるのはフィジカルの方で、かなりの長時間ゲームとなるので、体力、集中力がもたなくなることが十分に考えられます。
さらにスルー・ジ・エイジズではA以外はすべての内政カードが登場するので、一度フルゲームを行ってしまえば、どんなカードがあるかも把握できます。
最近の状況を鑑みて、今回のメンバーなら十分に耐えうると考え、フルゲームを選択しました。
ただし1点、今回はハンドブックの末にある変形ルールの「平和なゲーム」を採用しています。
平和なゲームでは、単純に全ての侵略カード、戦争カード、協定カードを軍事山札から抜き去ります。
侵略や戦争は相手から資源や点を奪うことになるので、一気に形勢が変わることがあります。また経験上、後半に戦争を打たれ続け、文化点を奪われ続けるのは精神的に良いものではありません。これにより、このゲームが嫌いになる可能性も十分にあります。
もちろんみんなが経験を積み、その辺りを考慮できるならばあってもいいのですが、いきなり入れるのは刺激が強すぎると思い、今回は通常ルールではなく、この平和なゲームを採用しました。
5時間の長丁場を戦い抜く
というわけでゲームスタートです。
わたしはハムラビからピラミッドと内政のアドバンテージを取り、アクション数を増やします。そこからとにかくまずは地盤を固めようと農地、鉱山をアップグレードしていきます。ある意味、定石といえば定石の流れですね。
2人は当然、暗中模索といった感じで、何が強いのかも分からぬまま、いろいろ試していきます。片方が軍事力強化に傾き、もう片方が軍事力ほぼ無視の文化力重視に分かれていきます。わたしはちょうどその間くらいに位置しました。
軍事力寄りのイベントが続き、片方がイベントのマイナス効果を受け続けます。しかし、中盤から植民地の競りに参加できないような状況となり、軍事力トップが最低軍事力の投入で次々と植民地を獲得していきます。
エッフェル塔が建ち、文化点が毎ターン10点近く入るようになり、グングン他2人が離され始めます。ラストのイベントを考えても「あれ、これもしかして追いつかない?」という予感がし始めます。
そこでわたしはビルゲイツの力を借り、一気に資源が増やして、軍事力を高め、なおかつ都市建築物も建てて、何とか離されるのをとどめようとします。
最終手番が終わった段階で、軍事力の無視の方が1位、わたしが2位でした。差はだいぶ詰めたつもりでしたが、まだ追いつきません。
そこから残りのイベントが起こり、抜きつ抜かれつを繰り返します。そして最後のイベントで何とか追い越し1位になりました。最後まで勝負の分からない接戦でした。
スルー・ジ・エイジズの感想
いやぁ、長かった。
インストから数えると約6時間という長丁場でした。しかし、思った通り最後までしっかりプレイできました。一方的な勝負になるようなこともありませんでしたね。
戦争がないため、終盤で逆転するのはかなり難しいですが、今回はルールを覚えることが優先なので、その辺りは仕方ありません。終わってから戦争や侵略がどんな感じなのかを軽く説明しました。
終わってみて、ひとりの方は「ネイションズよりもこっちの方が好き」と言っていました。理由はネイションズのような国ごとの強弱がないからということでした。確かにネイションズでは明らかに「この国よりこの国の方が強い」というのがあるので、その辺りは好みが分かれそうです。
ゲーム開始時に「ネイションズよりルールは複雑」と説明したのですが、やってみた感じそこまで苦戦している様子はありませんでした。むしろ「そんなに複雑ですか?」くらいの感じだったので、この辺りは経験のなせるわざかなと思います。
初回は新しいカードが出る度にテキストを読む必要があるので、かなり時間がかかります。この辺りはカードを覚えることでだいぶ早くなってくるはずです。カードのテキスト文量はかなりあるので、これが日本語化されたのは非常にありがたいです。
次回はすべてのカードを入れてフルゲームを遊んでみたいですね。