イムホテップ(インホテップ)は2~4人用のボードゲームです。舞台は古代エジプトで、ピラミッドやオベリスクなどを建築して、勝利点の獲得を目指します。2016年ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたため、一気に知名度があがりました。(他2つのノミネートはカルバとコードネームです)
イムホテップについて
手番にできることは4種類です。
石を1つ船に置く
自分のそりタイルに置かれている石1つを任意の船に乗せます。
新しい石の補充
ストックから3つまでの石を自分のそりタイルに乗せます。
船1隻の出航
船首に描かれている個数以上の石が乗っていれば、いずれか1隻の船を接岸できます。
この際に動かす船は自分の石が乗っていなくても構いません。
カードのプレイ
市場から獲得したカードを使い、アクションを行います。
接岸できる岸は5つあり、船は4隻のため、毎ラウンド1つは接岸されません。ただし、一旦建築現場に移動された石はそのまま残り続けるので、船が接岸せずとも効果が発動することはあります。また、1度置いた石が取り除かれるような効果はゲーム中登場しません。
4隻の船が接岸すると1ラウンド終了です。
これを6ラウンド繰り返し、もっとも勝利点が高いプレイヤーの勝利です。
接岸できる5種類の建築現場には以下のような効果があります。
市場
カードを1枚獲得します。
カードには即時効果を得るもの、以降のターンで使えるようになるもの、終了時ボーナスになるものなどさまざまなものがあります。
ピラミッド
2段のピラミッドになるように石を置いていきます。置く場所によって得点が異なります。
寺院
石を横一列に配置します。列が埋まると今度は2段目に石が並びます。
上から見たときに見える色の石が効果や得点を得ます。
埋葬室
置く場所が3行あり、左上から縦に置いていきます。
終了時にそれぞれの行に置いた数によりボーナスを得ます。
オベリスク
自分の色のコマを重ねていき、その高さによって終了時に得点を得ます。
目を引くコンポーネントで駆け引きを楽しむ
まずコンポーネントに目を引かれます。そんなに特別な形というわけではないのですが、それぞれの石キューブの置き方が異なり、ボードのデザインも雰囲気がいいです。
やれることはシンプルなので、戸惑うことはないでしょう。ただ、カードに言語依存があるため、英語に抵抗がある人は日本語化した方がいいかもしれません。そこまで種類がある訳ではないですが、日本語化した方がプレイしやすいです。
建築現場のボードにはA面とB面があり、それぞれで少し効果が異なります。B面の方が上級者向けといった感じで、置き方や効果がちょっとややこしくなっています。ややこしいといっても得点や効果はすべてボードに書いてあるので、それほどハードルは高くありません。
今回は初めてのプレイでしたが、いきなりB面で遊びました。
最初はどこの建築現場にどのくらいの石を置けばいいのかなかなか分かりません。ゲームが進むにつれ「あ、あそこじゃなかった」というのが徐々に分かってきます。船の接岸のタイミングもかなり重要で自分が有利になるように動かすのか、人の妨害を優先するのかでプレイングが変わってくると思います。
今回3人で遊び、ルール説明を含めても1時間かからなかったので、繰り返し遊ぶのにも程よいボリュームです。見た目のコンポーネントに惹かれたら買って損はない内容かと思います。