現在、イスタンブールには2つの拡張があり、その両方を加えて遊ぶのが「大バザー」という選択ルールです。大バザーでは場所タイルが5×5の25枚になり、両拡張のすべての要素が含まれます。
イスタンブール 大バザーについて
イスタンブールには現在(2018年01月)、「コーヒーとお恵みを」「書簡と証印」という2つの拡張があります。それぞれ単体で基本と組み合わせることができるのですが、両方を入れることもできます。
もともとは4×4の16枚のアクションがありましたが、大バザーになると5×5の25枚になるので、アクションの種類が増え、ルールも複雑になります。また、勝利条件がルビー5個ではなく、6個になります。
「コーヒーとお恵みを」では、新しい資源としてコーヒーが増えます。コーヒーは集めることでルビーに変えることができ、さらにコーヒーで交換できる酒場タイルが登場します。酒場タイルは、もともとあったモスクタイルのようなもので、永続効果をもたらします。
さらにマップ上の好きな場所に柵を置くことができ、他のプレイヤーの移動を妨害できます。
そして大きな変更点として、テキスト効果をもつギルドカードが増えました。ギルドカードは非常に強力ですが、使用するとその手番はそれで終わりになります。
「書簡と証印」では、新しい要素として手紙タイルが増えます。手紙タイルは集めることでルビーに変えることができ、さらに任意のタイミングで捨てると追加手番を行うことができます。
また、新たな移動方法として相棒コマが増えます。相棒コマは商人コマと同じように移動させることができ、助手なしでアクションを実行することができます。ただし、相棒コマは1歩しか進むことができません。
そして、売店タイルが増えます。売店タイルは1人が実行すると全員にメリットがあるタイルで、資源がもらえたり、お金を支払って手紙やボーナスカードを得たりすることができます。
大バザーでは、これらの要素がすべて含まれるため、基本ルールよりもだいぶ複雑になります。ただ、その分ルビーを得る選択肢が増えるため、各自が独自路線で勝利を目指すことができるようになりました。
なんだかんだで接戦になるバランス
今回は4人で遊んでみました。1人はイスタンブール自体が未プレイ、1人は基本のみ、残りは「書簡と証印」を遊んだことがあります。「コーヒーとお恵みを」は最近買ったので、まだ誰もプレイしていません。
基本ルールを一通り説明し、その後、拡張で加わった要素やアクションを説明していきました。
前回、書簡と証印を入れてプレイしたとき、手紙がかなり強いなと感じたので、今回はあえて手紙を狙わないスタイルでやってみました。新要素であるコーヒーを集め、酒場タイルやギルドカードを活用していきます。
1人が独走態勢になったところで、各々準備が整い、トップを一気に追いかける展開になりました。5対5対4対4まで接戦になり、わたしはあと2手番で6個ルビーが集まるところまできました。しかし、ルビー4個だったプレイヤーがボーナスカードを使い、手紙を2回ルビーに変えて勝利しました。次の手番が来れば勝てると思っていた、それまでトップのプレイヤーはとても悔しがっていました。
やはり手紙は強いですね。いざというときに追加手番として使える上、手紙自体もルビーになるので、とにかくこれだけ集めていってもスムーズに得点が稼げます。
場所タイルが16枚から25枚になるため、基本よりも移動が大変になりますが、相棒の存在や酒場タイルの効果がそれを補ってくれます。両拡張により、ルビー入手手段が増えたため、いろんなやり方をしても接戦になるのがいいですね。ダイスを振るシーンもあるので、適度に運要素も入ってきます。
さまざまなタイルやコマ、トークン、カードがあるため、しっかりボードゲームを遊んだという満足感があります。これだけいろいろな要素がありつつも、4人で1時間半程度で終わるボリュームもちょうどいいです。場所タイルがランダムなので、リプレイ性も高いですね。