一時期加熱していた人狼ブームもだいぶ落ち着いてきた感じですね。
去年だけで、かなりの人狼が発売されました。
知名度もだいぶアップしたのではないでしょうか。
そんな中、2014年になってから日本語版が発売された「究極の人狼 異端審問」を遊んでみました。
ちょっと毛色の違う人狼
一般的な人狼は、プレイヤーが人狼、または村人、または予言者やボディガードなどの役職につきます。
その中で話し合いをし、昼間のフェイズで誰か一人をリンチ(追放)します。
そのため、追放または人狼に食べられたプレイヤーは以降のゲームに参加できませんでした。この点がネックといえば、ネックでした。
その脱落者のシステムを上手に改善したゲームに、レジスタンスがあります。
そして、この異端審問も脱落者が出ないシステムになっています。
さらに3人という少人数から遊ぶことができるのも魅力のひとつです。
プレイヤーは異端審問官です
ある田舎の村に人狼が潜んでいることがわかりました。
プレイヤーは、その人狼を見つけ出すように、村人から頼まれた異端審問官です。
しかし、困ったことにその異端審問団の中にも人狼が紛れ込んでいます。
人狼の異端審問官は、調査を誤らせようとしたり、遅らせようとしてきます。
それをうまく避けつつ、村の中の人狼を見つけ出さなければなりません。
プレイヤーの役割
まずプレイヤーの元に、正体のカードが配られます。
これには「人狼」「村人」の2種類があります。
そして、その他に12人の村人がいます。
この村人はプレイヤーとは別物です。
ゲームで脱落していくのは、こちらの村人です。
そのため、プレイヤーは第三者的な扱いとなり、リンチにあったり、食べられたりすることはありません。
ゲームの展開
まず、12枚の住居カードと、12枚の住人カードが並べられます。
住居カードにはアクションが書いてあり、住人カードは裏返しのため、正体が分からないようになっています。
・昼のフェイズ
1.団長(スタートプレイヤー)から順に、住居カードを選択し、そこに書かれているアクションを実行する。
2.団長から順に、今回リンチすべきだと思う住人に投票する。
この2つの後、もっとも得票した住人がリンチに遭い、ゲームから除外されます。
得票数が同じ場合は、団長がどちらかを選びます。
・夜のフェイズ
団長がいずれかの住人カードの列を選びます。
全員が目をつぶり、そのカードの束を回していきます。
このとき人狼だけは目を開けてカードを確認し、カードを並べ替えることができます。
カードが団長まで戻ってきたら、順番にカードをテーブルに置いていき、一番最後の住人が人狼に食べられたことになり、ゲームから除外されます。
翌日になると団長は左隣のプレイヤーに移ります。
この2つのフェイズを繰り返し、人狼がすべて死亡すれば村人側の勝利、人狼の数が他の住人の数を上回れば人狼側の勝ちとなります。
実際に遊んでみた感想
今回は5人で遊んでみました。
ちなみに全員が初プレイです。
5人だと、村人3、人狼2という割合になります。
まだまだゲームに慣れていないということもありますが、なかなか人狼の方が難しい印象でした。
この日は2回プレイし、2回とも村人側が勝利しました。
1回目は自分を信じてもらうために、もう1人を露骨に暴くという作戦で、最後の最後まで勝負がもつれました。2回目は割と早い段階で1人がばれてしまい、もう1人が奮闘するものの、かなりの住人を残したまま終わってしまいました。
プレイした感じは、だいぶ通常の人狼とは違います。
しかし、いろいろなことを話し合いつつ、推理していく感覚はかなり似ています。
「ここで、このアクションを選んだのは、きっとこういう意味に違いない」
「もし、人狼だとすれば、より役に立つ住人を殺すはず。
予言者で判明した正体はそこまで役に立つとは思えない。
そうすると、残りのこのカードが人狼に違いない」
といったように、いろいろなことから推測しつつ、どのカードが人狼なのか、また誰が人狼の異端審問官なのかを推理していきます。
途中で脱落することがないので、最後まで全員が参加することができます。
また、自分が人狼だとばれてしまったとしても、アクションをうまく組み合わせることで、人狼が殺されることを避けることもでき、正体がばれたら終わりという感じでもありません。
この辺りは人狼が苦手な人にとっていいのではないでしょうか。
今回は、説明書に書いてあった村人の組み合わせで遊んだので、次回はまた違うカードを使ってみたいなと思います。