ぼくの牧場は、牧場主として、さまざまな建物を建てて、牧場を発展させていく2~5人用のゲームです。羊、豚、牛の3種類の家畜を繁殖させ、売却したり、出荷したりして勝利点を集めます。
ぼくの牧場について
各プレイヤーに個人シートを配ります。個人シートには羊、豚、牛の3種類の家畜と、勝利点を置くスペースがあります。対応するエリアにトークンを置くことで、個数を管理します。
メインシートに赤と青のキューブを置きます。ゲーム中はこれらのキューブを動かすことで、アクションを選択します。赤は反時計回り、青は時計回りに動かします。
メインシートの下に5種類のボーナスカードをサプライとして置いておきます。ボードゲームは2枚ずつあり、先に達成したほうが得点が高いです。
手番順に応じて、初期手札を配ります。スタートプレイヤーは4枚、2番目と3番目が5枚、4番目と5番目が6枚です。
ゲームは終了条件を満たすまでラウンドを繰り返します。
ラウンドの流れ
スタートプレイヤーが赤か青のキューブを1マスか2マス移動させ、アクションを選択します。全員がこのアクションを行いますが、スタートプレイヤーには特権があります。
アクションの種類
購入 | 任意の動物を2匹まで購入できます。 コスト分だけ、手札を捨てます。 ※特権…コストが1軽減 |
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売却 | 任意の動物を2匹まで売却できます。 売却した種類と数に応じてカードを引きます。 ※特権…+1枚引く |
繁殖 | スタートプレイヤーがダイスを振り、その値を自由に振り分けて動物を繁殖させます。 ※特権…繁殖力+2 |
経営 | 山札から1枚カードを引きます。 ※特権…追加で1枚引く |
建築 | 手札から2枚までカードをプレイできます。 コストとして手札を捨てます。 ※特権…コスト1軽減 |
出荷 | 動物を1匹出荷して勝利点に変えます。 ※特権…プラス1点 |
ボーナスカード
条件を満たしたタイミングでボーナスカードを獲得できます。
全員がアクションを行ったら、動物や手札を上限まで減らします。
その後、終了条件(プレイ人数に応じたボーナスカードの獲得枚数)を満たしているかどうか確認します。
満たしていればゲーム終了で、最終得点計算を行います。
満たしていなければ、時計回りでスタートプレイヤーを交代して、次のラウンドを行います。
ゲームの終了
規定枚数のボーナスカードが獲得されると、そのラウンドでゲーム終了です。
- 動物の数
- 個人シート上の出荷点
- 建物カードとボーナスカードの得点
- 「広場」による得点
これらを合計して、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
お馴染みの要素でエンジンビルド
作者が「5人で出来るサンファンのようなゲームを作りたくて製作しました」と述べている通り、さまざまなところにサンファンっぽさを感じさせるゲームです。
コストとして手札を捨てたり、ひとりが選んだアクションを全員が行ったりというのは、そのままですね。それに牧場のテーマが加わって、独特なゲームに仕上がっています。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間ほどでした。サンファンを遊んだことがあれば、ルール理解は早そうです。効果がすべてテキスト(アイコン併用)のため、初回は読み込むのに時間がかかります。
カードは47種類2枚ずつあります。「○をしたら1枚追加で引く」「○のコストを1安くする」といったお馴染みの効果ばかりなので、初回からでもわかりやすいです。
今回わたしは羊に特化したプレイをしてみました。羊関係の建物を建てていき、とにかく羊を限界まで増やします。基盤が整ったら出荷して、得点化していきました。
さまざまな効果を組み合わせることで、コンボがつながっていくため、気持ち良く拡大再生産していくことができます。また、どのアクションを選ぶかに、サンファン(プエルトリコ)のような駆け引きがあるため、「今これを選べば自分だけが得する」という見極めも重要です。
同人ゲームのため、コンポーネントは地味ですが、お馴染みの要素が手堅くまとまっており、しっかり楽しめます。エンジンビルド系のゲームが好きな人におすすめです。
下記サイトから購入可能です。また、ボドゲーマなどでも販売されています。
タイトル | ぼくの牧場 |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 30~45分 |
デザイナー | つきいようすけ |