レンフィールドはギャンブルの要素があるトリックテイキングゲームです。最初に全員が賭け金を出し、勝った人が総取りをします。勝てないと思ったらゲームの途中で降りることもできます。
レンフィールドについて
メインカードは3スート17枚ずつの51枚です。他にカードの強さを示すキーカードと、ディーラーカードがあります。また、1・5・20ドル紙幣も入っています。
カードにはスートとランク、虫、費用が書かれています。ランクは全スート1~17です。虫は0~6匹、費用は0~5金のいずれかが書かれています。
各プレイヤーに100ドルずつ配ります。キーカード3枚をテーブル中央に置いておきます。
適当な方法で最初のディーラーを決め、そのプレイヤーはディーラーカードを受け取ります。
ディーラーは各プレイヤーに6枚ずつ手札を配ります。残りのカードは使用しないため、伏せたまま脇に置いておきます。
ラウンドの流れ
ラウンドは3つのフェイズで構成されます。
- 競り
- トリック
- 終了手続き
①競り
ラウンド開始時にスートの強さを決める競りを行います。
ディーラーの左隣から順に1ドル単位で値をつけるか、パスをしていきます。値をつける場合は、すでに出ている金額より高い必要があります。
競り値をつける機会は1回だけです。最後にディーラーが値付けかパスをしたら競り終了です。もし、誰も競り値をつけていなかった場合は、ディーラーが5ドルの競り値をつけなければなりません。
競りの勝者はその金額を支払います。その後、3つのスートの強弱を決めます。
②トリック
競りの勝者からリードを行います。
マストフォローのトリックテイキングです。ただし、リードスート以外を出した場合、最初に決めたスートの強弱によって勝敗を判定します。
トリックに勝ったプレイヤーは今回出されたカードの費用を合計して、その金額を支払い、カードを獲得します。獲得したカードは公開して手元に並べておきます。
トリックに勝ったプレイヤーが次のリードを行います。そのプレイヤーが降りた場合は、左隣のプレイヤーがリードをします。
虫を1匹以上獲得していれば、ゲームから降りることができます。その場合、カードを出さずに降りることを宣言します。獲得したカードと残りの手札を伏せ、ゲームから抜けます。
③終了手続き
6トリック行うとラウンド終了です。
降りずに残っていたプレイヤーは獲得した虫の数を比べます。12のカードを獲得していると、虫の総数が2倍になります。
1匹以上獲得しており、なおかつ数がもっとも少ないプレイヤーがラウンドの勝者です。
勝者はこのラウンドで支払われたお金をすべて獲得します。勝者が複数いる場合は、等分して受け取ります。端数が出る場合は、次のラウンドに持ち越します。
6トリックが終了する前に、残ったプレイヤーが1人しかいない場合もラウンドの勝者となります。この場合は、虫を1匹も獲得していなくても勝つことができます。
次のラウンドを行う場合は、ディーラーを時計回りに交代します。
ゲームの終了
任意のラウンド数行って、もっとも所持金が多いプレイヤーの勝利です。同額の場合は引き分けです。
トリックテイキング+ギャンブル

表記は4~6人用ですが、3人でも8人でも遊ぶことができます。
ポーカー同様、このゲームは4~6人で遊ぶのがおすすめですが、3人でも遊べますし、実の所は8人までは一緒に遊べます。(説明書より引用)
というわけで今回は3人で遊んでみました。
虫を1匹以上獲得していて最少というのが独特で、基本的にはあまりトリックを取らないほうがいいです。かといって、虫を1匹も捕らないと勝敗にからめないため、多少はトリックを取っておく必要があります。
トリックに勝つたびお金を支払わなければならないため、「もう無理だ」と思ったら降りることができるのもめずらしいです。
手札6枚で、残ったカードは使用しないため、かなりギャンブル感が強いです。なお、テーマがなかなか奇抜なので、その好き嫌いもありそうです。
レンフィールドはドラキュラに仕える男です。全体のテーマもダークで、スートは「道具」「墓石」「器官」の3つです。器官には抽象化された身体の部位のイラストが描かれています。
タイトル | Renfield |
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発行年 | 1999年 |
プレイ人数 | 4~7人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | James Ernest |
BGGリンク | Renfield | BGG |