三国志をモチーフにしたマンガというのは、数多くあります。
中でも最も有名なものは、横山光輝の「三国志」でしょう。
マンガとしての知名度だけでなく、セリフの知名度も高いです。
その他にもいろいろなマンガがありますが、わたしが特に好きなのが「蒼天航路」です。
キャラクターがとても活き活きしており、中でも諸葛亮孔明は一般的なイメージとは一線を画します。
このマンガの影響で、三国志の世界が好きになり、他のマンガを読んだり、三国志にまつわるゲームをするようになりました。
今回、紹介する「達人伝 ~9万里を風に乗り~」は、その「蒼天航路」と同じ作者によるものです。
舞台は春秋戦国時代
日本人にはそこまで馴染みがない、中国の春秋戦国時代が舞台です。
アニメ化もされた人気作品「キングダム」の少し前の時代なので、「キングダム」に登場するキャラクターもでてきます。
もちろん作者が違うため、描かれ方もだいぶ印象が異なります。
この時代には、戦国四君と呼ばれた4人の人物がいました。
孟嘗君
信陵君
春申君
平原君
彼らはたくさんの食客を雇い、当時の君主よりも力があったと言われています。
絶対的な強国であった秦に対抗するために、彼らはさまざまな策をもって東奔西走します。
当然、このマンガにも四君は登場しますが、現段階(5巻)では、まだ全員は登場していません。
また、すでに亡くなっている人物もいます。
マンガの魅力
魅力は何と言ってもキャラクターです。
「蒼天航路」のときもそうでしたが、多くのキャラクターが人間味にあふれ、非常に魅力的に描かれています。
逆に恐ろしい人物は恐ろしく、嫌みな人物は嫌みったらしくと、それぞれの個性が際立ちます。
戦闘シーンでの躍動感もすばらしいです。
達人伝では、無名、荘丹、庖丁の3人がメインキャラクターとなっていますが、それ以外にも個性あふれる人物がたくさん登場します。
「キングダム」は主人公がどんどん成長し、強くなっていく感じが少年漫画的ですが、「達人伝」はあそこまで劇的に強くなっていくものでもないので、より大人向けと言えるかもしれません。
三国志などの歴史物が好きな人にお勧めの作品です。