「横濱紳商伝ロール&ライト」は、「横濱紳商伝」の紙ペン版です。明治時代の横濱の商人となり、魚や生糸などの交易品を集め、注文を達成していきます。
横濱紳商伝ロール&ライトについて
各プレイヤーはプレイヤーシート1枚と鉛筆を受け取ります。
8枚のエリアカードを並べ、研究所の隣には技術カードを並べます。
ゲームは全12ラウンドです。
各ラウンドは6つのフェイズに分かれています。
ラウンドの流れ
1.ラウンド更新
各プレイヤーはシート右上の現在のラウンドに×をつけます。
ボーナスが書かれていれば、それを受け取ります。
2.準備
ダイス置き場に置かれたエリア指定ダイスをすべて振り、ダイス置き場に置きます。
雇用カードの山から1枚ずつカードを引き、ダイスの隣に置きます。
3.従業員記載
各プレイヤーはダイス&カードセットのうち、1つを選びます。
雇用カードに書かれた数だけ、シートに○を書いていきます。
選んだダイス目のところには1~2個、その上下には0~1個書くことができます。
その後、選んだ雇用カード下部のアクションを実行します。
4.メインアクション
街区画にある8つのエリアから1つを選び、そのアクションを実行します。
必要な分だけ○を×で消していきます。
5.追加アクション
以下のいずれかの追加アクションを1つ実行します。
- エリートの雇用
- 店舗の建設
- 商館の建設
- メインアクションをもう1回
6.得点
得点フェイズは6ラウンドと12ラウンドのみ行います。
6ラウンドは街区画で勝利点を計算し、12ラウンドではすべての勝利点計算を行います。
ゲームの終了
12ラウンド目の得点フェイズが終了するとゲーム終了です。
勝利点がもっとも高いプレイヤーの勝利となります。
中量級の紙ペンゲーム
シートを見ただけでもわかるように、紙ペンゲームの中では要素が多めです。得点を集めるための手段も多いため、いろいろなやり方が試せそうです。
今回は2人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで1時間ほどでした。
メインとなる○の書き方が独特ですが、他は横濱紳商伝でもおなじみの要素ばかりなので、元ゲームの経験があればスムーズに理解できます。
魚介類・お茶・生糸・銅といった交易品を集めたり、信仰力を高めたり、店舗や商館を建てたりと、やることが盛りだくさんです。
さまざまな特殊効果をもたらしてくれる技術カードもあるため、どこから進めるのが効率的か頭を悩ませます。
基本ルールの場合、インタラクションはまったくありません。
拡張ルールを使うとスタートプレイヤーが選んだダイス&カードセットは他プレイヤーは選べなくなるため、多少のインタラクションが出てきます。
○を書き込むことでのボーナスがたくさんあるため、正直、他のプレイヤーが何をやっているかは把握しきれません。ボーナスの取り忘れなどがあっても気づくのは難しそうです。
このシリーズは「横濱紳商伝」「横濱紳商伝デュエル」「横濱紳商伝ロール&ライト」と、すべて遊んでいるのですが、やはり大元である「横濱紳商伝」が頭ひとつ抜けているかなと思っています。
また、紙ペンゲームもどんどん新作が出ているため、あえてこのゲームを遊びたいとまではいきませんでした。
一定以上の面白さは保証されているため、紙ペンゲームが好きな人ならばプレイして損はないはずです。
タイトル | Yokohama Roll & Write |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 1~6人 |
プレイ時間 | 45分 |
デザイナー | Hisashi Hayashi |
BGGリンク | Yokohama Roll & Write | BGG |