ダイヤモンドは2008年に登場した2~4人用のワーカープレイスメントです。メカニズム的にはワーカープレイスメントなのですが個人のワーカーがないという変わったゲームです。
ワーカーがないワーカープレイスメント
ひとつの人気ジャンルとしてワーカープレイスメントがあります。
ワーカーと呼ばれるコマを配置し、置かれた場所のアクションを実行するタイプのゲームです。
有名なところで言えばアグリコラやカヴェルナ、ケイラスなどがあげられます。
このダイヤモンドクラブでは、ワーカーではなくお金を配置します。
すでにお金が置かれている場所に隣接する場所に配置するためには、追加のお金が必要になります。そのため、後になればなるほどお金がかかるようになっています。
たとえば、左隣1金、右隣1金という場所に置くには3金がかかります。
いろいろなワーカープレイスメントを遊んできましたが、誰がどこのアクションを行ったのか分からなくなるワーカープレイスメントは初めてです。
通常のワーカープレイスメントは、各プレイヤーカラーのコマがあり、誰がどのアクションをしたのかが一目瞭然です。
しかし、ダイヤモンドクラブでは全員が共通のお金を使うため、ボード上を見ただけでは誰が何のアクションをしたのか分かりません。
これはなかなか新鮮です。
ダイヤモンドクラブの要素
ダイヤモンドクラブでは個人ボードがあり、そこに建物や動物、樹木などを配置していきます。
そのためのコストとして、宝石がかかります。
さらに個人ボードにはゲームを有利に進めるための特殊効果が書かれたトラックがあります。ここを進めていくことで各ラウンドの収入や得られる得点が増えていきます。
宝石を獲得するためには、鉱山、採掘権、船のタイルが必要になります。
これらのタイルには数字が書かれており、3組のうちもっとも小さい数字の分だけ宝石を獲得することができます。
たとえば、鉱山4、採掘権4、船2という組み合わせならば、もらえる宝石は2つです。
これらの宝石を獲得したら、今度は建物を建てることになるのですが、その際もすでに誰かがワーカーを配置していた場合は、追加コストを支払わなくてはなりません。
ちなみにこちらのワーカーは各プレイヤーごとの色が用意されています。
こうして誰かが個人ボードに建物を埋めきるとゲーム終了となります。
ダイヤモンドクラブを遊んでみての感想
お金を配置するボードは、何枚かのボードを組み合わせて作ります。
しかも、組み合わせはラウンド毎に変わります。
そのため、同じような展開になりにくいです。
ボードもきれいですし、宝石のトークンもよくできています。
遊んでみた感覚はまさにワーカープレイスメントで、このタイプのゲームを遊んだことがある人ならば戸惑うことはないでしょう。
さまざまな要素がありつつも、時間はそれほどかかりません。
今回は最初にルール説明を受けてからやりましたが、それでも小一時間ほどでした。
決して派手な展開にはなりませんが、非常によくまとまった、いいゲームだと思います。