日本語版が発売され、各地でプレイされ始めているタイムストーリーズですが、早くも基本セットの「療養所にて」、第1拡張の「マーシー事件」、第2拡張の「龍の預言」までをクリアしました。今回はそれぞれのシナリオについての感想です。ストーリーについて触れるので、ある程度のネタバレ要素があります。(大きなネタバレはないです)
タイムストーリーズ:療養所にて
最初のミッションは、1921年のフランスが舞台です。目的は、とある療養所での秘密を暴くことです。プレイヤーは療養所の患者を器として利用し、そこで行われている真相を探ります。
さまざまな人物から話を聞き、それを手がかりとして謎を解き明かしていく、アドベンチャータイプのストーリーです。人と話したり、テストをクリアすることでフラグが立ち、先に進めるようになります。
パズル要素や謎解き要素があり、何でもないと思って見逃してしまうと後から大変になるような要素もあります。
初回は3人で遊び、クリアまで5時間以上かかりました。見逃していた要素があったため、恐らくヒントをもらわなければもっと時間がかかったはずです。
タイムストーリーズ:マーシー事件
1つ目の拡張は、1992年のフランスが舞台です。目的は、誘拐されたマーシーという少女を救出することです。
最初のシナリオと一転して、戦闘が多いシナリオです。多少の謎解き要素はありますが、それよりもいかに効率良く敵を倒していくかが大きなポイントになってきます。遠距離攻撃の武器として銃が登場し、それを使うために弾丸が必要になります。
戦闘はダイス判定のため、ある程度弾丸に余裕があってもダメなときはダメです。
こちらは4人で遊び、2時間半ほどでクリアしました。ただしクリアできたのは運が味方したのが大きく、大部分の謎が明かされないままで終わってしまいました。こちらはまた別なメンバーでやり直したいです。
タイムストーリーズ:龍の預言
2つ目の拡張は地球ではなく、ライバン004星系、惑星リナイスが舞台です。剣や魔法が登場するファンタジー色が強い世界で、時空構造体の崩壊を防ぐことが目的です。
こちらはいわゆる王道RPGといったテイストで、武器や防具、アイテムを購入し、モンスターと戦ったりします。選べるキャラクターもファンタジーゲームではお馴染みの面々で、選んだ器によりストーリーの展開に差が出てきます。
さまざまな場面でダイス判定を行うので、運の要素が若干強めです。特に終盤はかなりシビアな判定を要求されるので、それで失敗してしまうと心理的なダメージが大きいです(笑)
こちらは4人で遊び、クリアまで3時間半ほどでした。恐らく主要な謎はすべて解き明かせたと思います。
今までにない新しい体験
どれも違ったテイストで、同じシステムを使ってはいるものの、別のゲームのようなプレイ感でした。そのため、最初のシナリオである「療養所にて」のようなストーリーを期待して拡張を遊ぶと、肩透かしを食らうかもしれません。
カードさえ変えればいくらでも応用が効くシステムなので、日本でも誰かオリジナルストーリーを作ってくれるとうれしいですね。
英語版はさらなる拡張が出ているので、こちらも早く日本語化して欲しいところです。