エイジオブクラフトはダイスを資源として使い、さまざまな建物を建てていく1~4人用のゲームです。ゲームに使用するサプライを変えることで、さまざまな展開を楽しむことができます。
エイジオブクラフトシリーズについて
「エイジオブクラフト~大建築時代~」は、2014年に発売されたゲームです。「設計と来訪」、「建築同盟」という2つの拡張セットも出ています。
2016年にはテーマを変えたリメイク作の「Colony(コロニー)」がBézier Gamesから出版され、2018年にはアークライトからその日本語版が発売されています。
今回わたしが遊んだのは2021年に発売された新版です。
アートワークが変わり、もともとあった交渉の要素を省いたゲームが選べるようになっています。
エイジオブクラフト~大建築時代~について
6種類の基本カードは毎回使用します。その他に7種類のランダムサプライのカードを選びます。
ダイスの目は、それぞれ資源を表しています。
- 失業者
- 食料
- 家畜
- 材木
- 鉱石
- 宝物
ダイスはすべてまとめてストックとして置いておきます。
各プレイヤーは寒村カードと3個のダイスを受け取ります。ダイスは各自で振り、それが初期資源となります。
ゲームはスタートプレイヤーから時計回りに終了条件を満たすまで手番を繰り返します。
手番の流れ
1.配給フェイズ
ストックからダイスを3個取って振ります。
このとき、各プレイヤーは出た目の合計よりもダイスを持っていないかバーストチェックを行います。もし上回っていた場合、バーストとなり、所有する半数を先ほど振った3個に加えます。
2.獲得フェイズ
手番プレイヤーから順番にダイスを1個ずつ獲得していきます。バーストが起きていない場合、ダイスは3つしかないため、4番手のプレイヤーはダイスを獲得できません。
3.交渉フェイズ
手番プレイヤーは他のプレイヤーに対して、ダイスの交換をもちかけることができます。個数は同じでなくても大丈夫ですが、同じ目同士を交換したり、タダであげることはできません。
4.建築フェイズ
所有するダイスをコストとして支払い、サプライにあるカードを建築することができます。コストがあれば、何枚でも建築可能です。
ゲームの終了
ゲームの終了条件は以下の2つです。どちらかを満たした場合、そこでゲーム終了です。
- いずれかのプレイヤーの合計得点が20点以上になる。
- 基本サプライの大商館がなくなる。
合計得点がもっとも多いプレイヤーがゲームに勝利します。
さまざまな要素を上手く組み合わせたゲーム
さまざまなボードゲームを遊んでいる人ならば、ピンとくる要素がいろいろと含まれています。
サプライによってプレイ感が変わるのはドミニオン、
交渉やバーストがカタン、
カード効果でのダイス目変換が王への請願、
といった感じで、お馴染みの要素が上手くまとまっています。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで50分ほどでした。
ボードゲームでお馴染みの要素が多いため、説明はしやすいです。それでいながら、短い時間で拡大再生産が楽しめる佳作となっています。
ルール説明にある推奨セットで遊んだのですが、他のプレイヤーへの攻撃要素があったり、それに対する防御手段があったり、ダイス目変換があったりと、いろいろな効果がありました。
29種類のランダムカードの中から7種類を選ぶようになっているので、直接攻撃が苦手ならば、そういったカードを抜けばOKです。
初めから持っている寒村は、破棄することでトップとの差分(最大5個)のダイスが獲得できるので、逆転要素もあります。好みによって交渉のありなしのルールが選べるのもいいですね。
ダイス50個に170枚以上のカードが入っていながら、箱が12㎝×12㎝ほどとコンパクトなのもポイントです。
ソロルールもしっかり用意されているため、ソロで遊ぶのが好きな人にもおすすめです。