アメリゴは開拓者として航海や開拓を行い、産物を手に入れて得点獲得を目指す2~4人用のゲームです。大きな塔のダイスタワーがついており、そこにキューブを入れて出てきた数と種類によって、できることが決まるという変わったシステムを採用しています。作者はトラヤヌス、ブルゴーニュ、倉庫の街などのシュテファン・フェルトです。
アメリゴについて
プレイ人数に応じた枚数のタイルを組み合わせ、ゲームボードを作ります。他にタイルやキューブを並べる倉庫ボードがあります。
各プレイヤーは個人ボードと、テトリスに出てくるようなさまざまな形のタイル、自分の色のディスクを受け取ります。
ゲームは全5ラウンドで各ラウンドは7つのフェイズに分かれています。
- 船の移動
- 大砲の搭載
- 計画
- 建設
- 発展
- 生産トークンの購入
- 特別アクション
この順番にフェイズが進むのですが、必ずしもそのアクションをしなくても構いません。
たとえば、船の移動の場合、倉庫ボード上にある青いキューブをすべてダイスタワーの中に入れます。そうすると、中からキューブが出てくるのですが、いくつかは引っかかって出てきません。逆に前に引っかかってきたキューブも出てきます。
そのフェイズで行えるのは、そのときにできたキューブの色のアクションです。
また、その際のアクションポイントは、もっとも数が多い色のキューブの個数です。
そのため、青5、茶2、黄1といった感じでキューブがでてきた場合、青か茶か黄のアクションを5AP(アクションポイント)分行えます。
7つのフェイズが終わると海賊の襲撃があります。倉庫ボードにある海賊トークンに示された数字を合計して、その分大砲を支払えば撃退成功です。トークンは累積するため、後半につれて撃退が難しくなります。失敗した場合は、示された数字分の得点を失います。
5ラウンドが終了したら、最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
え? 今回2アクションしかないの?
どのくらいのアクションができるかはキューブ次第なので、しっかり計画を立てていても、その通りいかないことが多いです。「あー、次にあれをしようと思ったのに足りない……」となることもよくあります。
アクションが7種類ある上、ボード上での陣取りや、特殊効果をもたらす発展トークン、さまざまな得点の取り方と、要素はかなり多めですが、やってみるとそこまで複雑さは感じません。
今回は4人で遊び、ルール説明と準備に1時間ほど、プレイは1時間40分ほどでした。
わたしは得点にもなる上、キューブの数を追加できるお金を重点的にとっていき、柔軟に対応できるような体制をつくっていきました。しかし、その分、ボード上への開拓が出遅れてしまい、イマイチ得点が伸びません。
結果は、生産トークン1種類で40点を取ったプレイヤーの勝利でした。
得点の取り方がいろいろある上、マップがランダムで作られるので、リプレイ性は高そうです。自由にやっていいけど、海賊が撃退できなかったら失点な、というのがいかにもフェルトっぽいと感じました。
ダイスタワーにちょっと触れると、ゲーム途中でキューブが落ちてしまったりするのも、いかにもアナログゲームっぽくて面白いです。
ちなみに写真の倉庫ボードが浮いているのは、テーブルに載らなかったので、下に物を置いているためです。