オーサーは3~6人用のゲームです。もともとは専用のカードがあったようですが、トランプでも遊ぶことができます。いつもと違いトリックテイキングゲームではありません。誰が何を言ったかを覚えておくのが重要なゲームです。
オーサーについて
カードはジョーカーを抜いた通常のトランプ52枚を使います。最初のディーラーを任意の方法で決め、以降は時計回りで交代していきます。ディーラーは自分の左隣から時計回りに1枚ずつカードを配りきります。4人以外で遊ぶとカードの数が均等になりませんが、プレイには特に支障ありません。
ディーラーの左隣から手番を始めます。
手番では任意のひとりを指名し、「○○さん、スペードの9を持っていますか?」といった感じに尋ねます。ただし、この際、その数字のカードを自分でもっていなければなりません。また、自分が持っているカードを要求することはできません。
相手は要求されたカードを持っていれば、それを渡します。要求が通った場合、さらに別のカードの要求ができます。同じ人を指名しても良いですし、別の人でもいいです。要求するカードは条件を満たしていれば何でもOKです。
相手が要求したカードを持っていなかったら、そこで手番終了です。その左隣のプレイヤーが次の手番を行います。
もし自分の手札に同じ数字のカードが4枚そろったら、場に公開します。この4枚の組のことをブックと呼びます。
すべてのカードがブックになるまで上記の手順を繰り返します。手札がなくなってしまったプレイヤーは以降プレイしません。
ゲーム終了時、もっとも多くのブックを作ったプレイヤーの勝利です。
あの人はさっきこう言ったからアレをもってるはず
記憶力がものをいうゲームです。
誰が何を言ったか覚えておかないと、ただの当てずっぽうになってしまいます。
このゲームのポイントは自分が持っている数字のカードしか要求できないということです。
これにより、要求で自分がその数字を持っていることがバレてしまいます。自分が持っているカードは要求できないので、消去法でさらに持っているカードが絞られます。
しかし、バレてしまっても、その数字を持っている人にしか取られる心配がないというのもミソです。あの人は「○の△を持っている」と分かっていながら、要求できないのはなかなかもどかしいです。
自分が狙っているカードがバレてしまうと、逆にそのカードをまとめて取られてしまう心配があるので、何を要求をするかもよく考えなければなりません。
今回は4人で遊んでみたのですが、4つ完成が2人で同点でした。
ヴァリアントルールでは一番早く手札をなくした人が勝ち、ブック1つ1点として規程の累計点に達した人が勝ちというルールもあるようです。
揃えて出すというのがババ抜きのようですが、誰が何と言ったか、誰に何を要求するかに考えどころがあります。カードを一気に獲得して逆転といったことも十分に可能です。ルールも簡単なので、ちょっと変わったトランプゲームを遊んでみたい方にオススメです。