Blade Rondo(ブレイドロンド)は1~2人用の対戦型カードゲームです。15枚の中から7枚を選んで手札を作るという、デッキ構築ならぬ手札構築ゲームになっています。ソロプレイルールが別に用意されているのですが、今回は2人用ルールを紹介します。
ブレイドロンドについて
各プレイヤーはパラメータを管理するためのボードとダイスを受け取ります。ダイスは10面体でアタック、ディフェンス、ボルテージの3つを管理します。さらにライフを管理するライフストーンを受け取ります。
40枚のカードをシャッフルして、各自に15枚ずつ配ります。各プレイヤーは15枚の中から7枚を選んで手札を作ります。使わないカードはすべて非公開のままよけておきます。
この他に必ず受け取るカードとして「加熱法」と「加護法」の2枚があります。さらに後攻プレイヤーは「鼓動法」のカードを受け取り、アタックを1にします。
ゲームの流れは以下の通りです。
1.ターン開始時処理
ボルテージを1増やします。9までしかあがらないため、10以上になるとバーストして、ライフが1減ります。ボルテージはTCGでいうところのマナで、カードをプレイするためのコストになります。
他にターン開始時能力があればそれを処理します。
2.行動
自分のボルテージを越えないようにカードをプレイします。カードをプレイしてもボルテージは減りません。ボルテージはあくまで今回使える最大値を示すだけです。
カードには使い捨てのもの、手札に戻るもの、場に残るもの、裏向きで場に置いておくものなど、さまざまな種類があります。
3.ターン終了時の処理
カードの種類によって捨札にしたり、手札に戻したりします。
相手のエリアに裏向きのカードがあれば、それを手札に戻します。
これを繰り返し、相手のライフを先に0にしたプレイヤーの勝利です。
TCGのエッセンスを上手く抽出
デッキを組んでから実践というTCG(トレーディングカードゲーム)ならではの楽しさが上手く抽出されています。
ほとんどのカードがテキスト効果を持っていますが、1~2行の簡単なものなので、これまでにTCGを遊んだことがあるならばすんなりと理解できるはずです。
山札ではなく、手札を構築するというのも面白いポイントで、TCGでありがちなカードの引きによる事故が起こりません。「こういう順番でカードを出すと、上手くいくのでは?」といったことが、そのまま体現できるため、トライアンドエラーがしやすいです。
ボルテージも最近のDTCG(シャドウバースやドラゴンクエストライバルズといったデジタルのTCG)のように毎ターン1ずつ増えていくので、見通しが立てやすいです。
また、ソロルールが用意されているのも、この手のカードゲームではめずらしいです。ソロプレイでは専用の仮想敵が用意され、手札を構築してそれに挑むようになっています。
1箱あれば2人で遊ぶことができますし、もっとしっかりデッキを構築したいと思ったらお互いに1箱ずつ買えば自由にデッキを組むことができます。「TCGを遊びたいけれども、お金がかかりそうだからちょっと……」という人にオススメのカードゲームです。