2人用のボードゲームというと、ルールが簡単で、あまり時間がかからない、というイメージを持たれている方も多いかもしれません。(参照:2人用おすすめボードゲーム 5選)
それに対し、今回紹介する「数エーカーの雪」は、2人用でありながらしっかりとボードゲームをした感覚が味わえるゲームです。
数エーカーの雪について
「ドミニオン」の登場により、デッキ構築が一大ブームになったことがありました。
それを追うようにして、数々のデッキ構築ゲームが登場しましたが、数エーカーの雪もその中の一角と言えるかもしれません。
ただし、数エーカーの雪が他のデッキ構築と大きく異なるのは、デッキを構築していくだけでなく、マップがあり、コマを配置していき、戦争をするということです。
プレイヤーはフランス側とイギリス側に分かれます。
ちなみにデッキの中身もそれぞれの国によって多少異なります。
いわゆるデッキ構築ゲームでは、
「カードでアクションを行う」⇒「カードを増やす」⇒「手札をリセット」
というのが一連の流れです。
ゲームによって、多少の付加要素はありますが、そこまで大きくは変わりません。
しかし、数エーカーの雪では行えるアクションが20種類ほどあります。
この時点で、もうただのデッキ構築ではない感じがプンプンします。
アクションは大きく分けると「拡大アクション」「カード管理アクション」「攻撃アクション」「財政アクション」「その他」とあり、それぞれにいくつかのアクションがあります。
大まかな流れは、デッキを構築しつつ、コマを配置し、場合によっては相手と戦争を行い、勝利点を稼ぐというものです。
その間に、砦を作ったり、奇襲をしたり、お金を稼いだりというアクションを行います。
勝利条件は2つあり、
1.相手の主要都市の包囲戦に勝利する
2.すべてのコマ、またはディスクを置ききる
のどちらかを満たすとゲームが終了します。
包囲戦の場合は勝者がゲームに勝ち、コマやディスクを置ききった場合は、その時点での得点を計算して、勝利点が多い方が勝ちとなります。
久しぶりに数エーカーの雪を遊んでみて
まだ数回しか遊んだことがなかったため、改めてルールを確認しながら遊んでみました。
一通り最後までやって、2時間半ほどかかりました。
アクションの種類の多さもさることながら、厄介なのが地名です。
マップは地図になっているのですが、どこに何があるのか分かりません。また地名によっては呼び方が分からないものもあり、それをいちいち探すのに時間がかかります。
他に一般的なデッキ構築と異なり、手札がリセットできません。
残った手札はそのまま次のラウンドに持ち越すことになるので、組み合わせによっては全然手札が回らなくなります。今回もそれを痛感しました。
遊ぶのにハードルは決して低くありませんが、長時間ゲームが大丈夫な人が2人いれば、十分におすすめできるゲームです。
デッキ構築+ウォーゲームという、他では味わえない感覚が楽しめます。
ただ初めは何をやっていいのか全然見当がつかないので、何度かやってみる必要はありそうです。
タイトル | A Few Acres of Snow |
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発行年 | 2011年 |
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 60~120分 |
デザイナー | Martin Wallace |
BGGリンク | A Few Acres of Snow | BGG |