以前の記事(参照:趣味としてのボードゲームのメリットとデメリット)でもあげましたが、ボードゲームを遊ぶ上での難点のひとつとして、相手がいないと楽しめないというものがあります。
特に社会人ともなると、なかなか複数人で集まるというのは難しくなってきます。
そこで今回は、今まで自分が遊んだ中で、2人でも十分に楽しめるものを紹介していきます。
2人ならば、人数のハードルが下がると思うので、興味をもたれた方はここから始めるのがいいかもしれません。
バトルライン

2人用のゲームでわたしがもっとも遊んでいるゲームです。
恐らくプレイ回数は3ケタです。
ボードゲームというよりは、カードゲームですね。
6色1~10までの60枚の部隊カードと10枚の戦術カード、それから旗を表す9個のトークンを使います。
9個のトークンの両側にお互いにカードを置いていきます。
お互いが3枚ずつカードを出し合ったら、そこで強さを比較し、勝った方がその旗を取ります。
連続した3つ旗を獲得するか、全部で5つの旗を獲得すれば勝利です。
カードの強さは組み合わせにより決まり
同じ色で連続した数字 > 同じ数字3つ > 同じ色3つ > 色違いの連続した数字 > 役なし
の順になっています。
もし同じ組み合わせならば数字の方が大きい方が勝ちます。
数字も同じ場合は先に完成させた方が勝ちです。
読み合いや駆け引きをじっくり楽しめるゲームです。
ルールもシンプルですので、まったくボードゲームをしたことがないという人にもおすすめです。
個人的には最初は戦術カードなしでやるのがおすすめですね。
ちなみにわたしが所有しているのは英語版なので戦術カードが英語表記ですが、日本語版も販売されています。
ブロックスデュオ(おでかけブロックス)

こちらも何十回と遊んでいるゲームです。
お互いに同じ種類、同じ数のピース(テトリスに出てくるような形)を持っています。
それを交互に置いていき、置けなくなったら終了です。
終了した際に、残ったピースのマス数が少ない方が勝ちです。
ピースの置き方は、自分の置いてあるピースの角に接するように置かなければなりません。
辺と辺が接してはダメです。(相手の辺は大丈夫です)
ルールはシンプルですが、運要素がないため、実力差が如実に出ます。
そのため、初心者相手に本気でやって「もうやらない」と言われたことがあります(苦笑)
お互いに実力が伯仲してくると、引き分けのケースがでてくるゲームです。
ちなみにおでかけブロックスはピースがボードにしっかりはまるようになっているので、電車など乗り物でのプレイも可能です。
以前、長距離移動しているときに2人で12連戦したことがありました。
ブルームーン:レジェンド

以前に紹介した(参照:ブルームーン:レジェンドを6時間ほど遊んでみた感想)、2人用カードゲームです。
基本的なシステムは数比べなのですが、さまざまな効果があり、意外な展開になることも多いです。
こちらは周りで非常にウケがよく、身近で10人弱がこのゲームを買いました。
このゲームは一般的なトレーディングカードゲームのようなデッキを構築する要素があります。
そのため、家でそれぞれがデッキを組んできて、それをもちよって対戦するということができます。
トレーディングカードゲームのように追加パックなどを買う必要がなく、1箱買えばすべてのカードが手に入るので、同じ条件でオリジナルのデッキを組むことが可能です。
デッキ構築をしたいがトレーディングカードを買うほど予算がないという人におすすめです。
アグリコラ:牧場の動物たち

もともとのアグリコラは、1~5人用で、かなり場所をとるボードゲームなのですが、こちらは2人用にコンパクトにしたゲームです。
アグリコラ同様にワーカーとなるコマを交互に置いていき、置いた場所の効果を得て、牧場をつくったり、家畜を殖やしていくゲームです。
タイトルにもあるように、アグリコラに比べ、より家畜に特化した内容になっています。
ただ単に2人用にしたというわけではなく、これならではの要素もあり、また違った楽しさがあります。
拡張を加えることで、建物の種類が増え、ゲームの展開がかなり多様になるので、気に入った方はぜひ拡張を加えることをおすすめします。
アグリコラほど時間がかからないのも、繰り返しプレイしやすいですね。
カミサド

恐らく上記4つに比べると、もっとも知名度が低いボードゲームだと思います。
お互いに8色コマを持っています。
また、ボード上のすべてのマスにも8色のいずれかの色がついています。
コマは右斜め前、前、左斜め前の何マスでも進めることができます。
ただし、進路上に他のコマ(自分のものも含む)があれば、その手前までしか進むことができません。
次に相手は、今相手が置いたコマのマスの色の自分のコマを同様に動かします。
もし自分がコマを動かそうとしたときに、進行方向すべてがふさがれていた場合、自分は同じマスにとどまります。
次に相手は自分がとどまったマスの色のコマを動かします。
これがこのゲームのキモで、周到に仕掛けを整えていくことで、だんだんと相手の選択肢を狭めていくことが可能になります。
相手に気づかれずに勝ち筋を整えたときの爽快感はかなりのものです。
これを交互に繰り返していき、1番向こう側のマスにたどり着いた方が勝ちです。
こちらも運の要素がまったくなく、常に先の先まで考えてプレイする必要があります。
最初はどれをどのように動かしたらいいのか皆目見当がつきませんが、何度かやっていくと自分なりのパターンのようなものができあがってきます。
さらにこのゲームには連戦用の追加ルールも用意されています。
(ただし、こちらはあまりプレイしたことがありません)
見た目的にもカラフルで、コンポーネントもきれいです。
将棋や囲碁のような伝統ゲームの雰囲気をもつボードゲームです。