シドマイヤーズ シヴィライゼーションには2つの拡張が出ています。それぞれの拡張で加わるものが異なるため、どちらを入れることで、どんな要素が加わるかをまとめてみました。ちなみに発売した順番は「富と名声」「叡智と闘争」の順です。
シヴィライゼーション:富と名声
新たな文明、マップタイル、技術/文化イベント、文化遺産、小屋/村
新たな文明としてアラビア、ギリシャ、インド、スペインの4カ国が追加されます。それに応じた本拠地タイルと中立マップタイルが7枚加わります。
文化遺産カードは準備方法が変わりますが、他の追加カードは単純に種類が増えるだけです。
5人用内容物
プレ人数が5人まで対応するようになります。
遺跡
中立タイルマップに遺跡が登場します。遺跡は獲得することで即時効果を得ます。
偉人カード
基本ではトークンでしかなかった偉人がカードになります。偉人カードにはさまざまなテキスト効果があります。
投資カード
開始フェイズに投資が加わります。投資にはコインが必要となり、コインの使用用途が増えます。投資カードは4種類あり、投資することでさまざまな永続効果を得られます。
メトロポリス
首都をメトロポリスにすることができます。メトロポリスは2マスあるため、郊外エリアが広がります。
要塞/隊商マーカー
自分の都市でフィギュアを解散させることで、都市を要塞化、または隊商を派遣することができます。
災害マーカー
洪水イベントや環境保護技術でタイルが変化します。
シヴィライゼーション:叡智と闘争
新たな文明、マップタイル、技術/文化イベント、文化遺産、小屋/村、遺跡
新たな文明としてアステカ、イギリス、フランス、日本、モンゴル、ズールーの6カ国が追加されます。それに応じた本拠地タイルと中立タイルマップが6枚追加されます。
他は種類が増えるだけで、処理に変わりはありません。
交換用戦闘カード
基本ゲームの戦闘カードがすべて入れ替わります。
各部隊は兵力と耐久力値をもつようになりました。それにより、駆け引きの要素が強くなりつつ、処理は分かりやすくなります。
建設計画
都市計画の4つ目のアクションとして都市計画の開始が加わります。これにより生産点を2倍にするため、生産力が低い都市でも建設が可能になります。
都市国家
小屋/村の中に都市国家が登場します。都市国家は首都の郊外として扱われ、その上にフィギュアを置いている限り恩恵を得ます。
社会政策カード
自分が所有する都市(首都を含む)の数だけ社会政策カードを使うことができます。社会政策カードは永続効果ですが、都市が失われると再びストックに戻ります。
市場ボードオーバーレイ
市場ボードに新たな建造物「造船所」が加わります。
どちらの拡張を入れるのがオススメ?
結論からいうと、どちらも入れた方がいいです。
拡張を入れることで大幅に選択肢が増え、手詰まりになりにくくなっています。
中でも大きいのが戦闘カードで、これにより運の要素が軽減され、駆け引きが強くなりました。もともとあったすべてのカードが入れ替わるくらいなので、大きな変化です。
また、富と名声では投資、叡智と闘争では社会政策が加わるので、これによりプレイヤーごとに独自路線に進めやすくなりました。
できることはかなり増えますが、もともとルールが多いゲームなので、どうせならばすべて入れて説明してしまった方が楽しめます。ただ、そうすると基本ルールとの違いが出てくるので、あらかじめどの部分が変更されるか説明する前に目を通しておく必要があります。これをやっておかないと説明している途中で「あ、やっぱりそれは違って、こっちが正しいです」となって混乱します。
かなりややこしそうに思えますが、やり始めると実際はそこまで悩みません。技術カードの内容が把握出来れば、かなり時間は短縮されていくのではないでしょうか。(技術カードは各自固定で40種類ほどあります)
そうはいっても説明に2時間はかかるゲームなので、遊ぶまでのハードルは決して低くありません。しかし、勝利条件が4つあるため、いろいろな戦いが可能です。さらにマップタイルの多さも手伝い、やるたびに違った展開が楽しめます。遊べば納得の面白さの、ハマる人はとことんハマるゲーマーズゲームです。
タイトル | Sid Meier’s Civilization: The Board Game |
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発行年 | 2010年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 120~240分 |
デザイナー | Kevin Wilson |
BGGリンク | Sid Meier’s Civilization: The Board Game | BGG |