レミングスは自分のレミングコマを先にゴールさせることを目指す2~5人用のゲームです。地形に対応したカードをプレイして、レミングを進めていきます。先にレミングを2つともゴールさせた人の勝ちです。作者はキーフラワーやキーフロウのセバスチャン・ブリースデイル(Sebastian Bleasdale)です。
レミングスについて
ゲームボードは6種類のマスによって構成されています。そのうちの5種類は対応するカードをプレイしないと進むことができません。もっとも多いマスの草原は、どのカードでも移動することができます。
準備として5種類のタイルに対応する色の2のカードを並べます。
手番では、カードを1枚プレイしてレミング1つを進めるか、カードの補充を行います。
レミングを進める
プレイしたカードは対応する色の列に置きます。そのとき、すでにあるカードの数字以下ならば合計数だけコマを進めることができます。
すでにある数字よりも大きい場合、その列のカードをすべて捨てます。その後、その色のタイル1つを受け取り、ボード上に配置し、それからコマを進めます。タイルはすでにコマがあるところにも置けますし、上書きすることもできます。
移動先に他のコマがある場合(自分のものも含む)、歩数を消費してそのコマを押すことができます。
カードの補充
好きな枚数の手札を捨てて、6枚になるように補充します。
これを繰り返して、先に2つともゴールさせた人の勝利です。
ちょっと邪魔!邪魔!
レミングスと聞くとデジタルゲームの方を思い浮かべる人も多いかもしれません。レミングをどんどん集団自殺させるパズルゲームです。
このレミングスもテーマは同じで、ゴールは崖になっています。ポップな見た目ですが、そこから飛び降りるのがゴールです。
カードを1枚プレイしてコマを進めるというシンプルなルールなのですが、ところどころに工夫が凝らされています。
カードの数字は1~4までしかないのですが、すでにある数字以下のカードを出し続ければ、どんどん進める数が増えていきます。そのため、手札がよければ一手番で10マス以上進むことも可能です。これにより、後半からでも十分に遅れが取り戻せるようになっています。
また、マップ上にタイルを配置するルールも効いていて、相手が進むのを邪魔したり、自分を進みやすくしたりと状況を変えることができます。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで40分ほどでした。
手番の選択肢が多くないため、テンポよく進みます。
手番では草原の他には1色のマスしか入ることができません。そのため、みんなで邪魔しようと思うと特定のエリアにさまざまな色のタイルが置かれ、1歩ずつしか進めなくなってしまいます。
また、あえて片方のコマを他のプレイヤーの前に置いておき、ブロックすることもできます。
レースなのでやるべきことは明確で、手番にすることも分かりやすいです。そのため、幅広い層が楽しむことができます。ゲーム慣れした人同士で遊ぶと、熾烈な邪魔のし合いになるので、それもまた面白いです。
カードをプレイして対応するマスを進めるというとエルドラドが思い浮かびます。
発売はレミングスが2014年なのに対して、エルドラドは2017年です。一切言語依存がないレミングスに対して、エルドラドにはさまざまなテキスト効果があるため、いかにも後発という感じがします。エルドラドをだいぶシンプルにしたゲームと考えるとイメージしやすいかもしれません。
タイトル | Lemminge |
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発行年 | 2014年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Sebastian Bleasdale |