「デックスケープ」はカードだけのコンパクトな脱出ゲームです。カードに書かれた指示やヒントを元に謎を解きながら、自分たちが置かれている特殊な環境からの脱出を目指します。
デックスケープについて
「実験の時」は日本語版の第1弾で、タイム教授が実施する能力テストを受けることになります。しかし、教授のミスにより研究室に閉じ込められてしまいます。そこから脱出することがゲームの目的です。
コンポーネントはカードだけで説明書なども入っていません。カードに指示が書かれているため、それに従ってめくっていきます。プレイ人数は1人~6人となっていますが、それ以上であっても特に問題はなさそうです。
謎を解くためのメモ用意や筆記具があったほうがいいです。
カードに記入することがありますが、別紙に書いても大丈夫です。カードを破ったりするようなことはないため、順番通りに戻せば再び遊ぶことができます。
ただ、マルチエンディングではあるものの、ストーリーは一本道のため、繰り返し遊ぶタイプのゲームではありません。
アプリなどは使用しません。制限時間が設定してありますが、メモしておくだけなので、強制終了になることはありません。
カードの表面にストーリーや謎があり、裏面に解答というのが基本的な流れです。
解答が間違っていた場合はメモに×印をつけておき、ゲーム終了時、かかった時間に加算されます。終わってから、かかった時間に応じた評価が下されます。
各謎に対してヒントが用意されていますが、一行程度の軽いものなので、見ですぐに答えられるものは少ないです。ヒントは鏡文字になっており、ぱっと見ではわからないようになっています。
「実験の時」では途中で4つにデッキがわかれ、同時進行で進めていくことになります。
途中でアイテムが手に入るため、それを入手しているかどうかで解ける・解けないが出てきます。そのため、見慣れない単語が出てきたら、とりあえず別のデッキを進めたほうがいいです。
謎の難易度はそれほど難しくありません。中には「これ謎解きか?」という簡単なものもあります。その一方で「あー、なるほど!」といった問題もあり、ストレスを感じることなく遊べます。
お手軽な脱出ゲーム
カードだけで遊べる脱出ゲームです。コンポーネントはカードが60枚入っているだけでとてもシンプルです。小箱ですが、カードの大きさがほぼ箱と同じくらい(112×87)のため、見づらいようなこともないです。
今回は2人で遊び、90分ほどかかりました。箱の表示ではプレイ時間60分となっていますが、この時間で終わるにはそれなりの経験が必要そうです。
カードをめくれば裏に答えが書かれているため、わからない場合はすぐに次に進めることができます。「アンロック!」のように「そもそもどこに謎があるんだ……?」ということもありません。
海外ではいくつもシリーズが出ているのですが、日本語版はまだ「実験の時」「ベニスの怪盗」の2つしか出ていません。(執筆時点)他の作品はどういったギミックが使われているのか気になるところです。
定価が1,518円(税込)で、アマゾンだと1,000円ちょっとで買えるため、ちょっと謎解きを遊んでみたいという人にもおすすめです。
タイトル | Deckscape: Test Time |
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発行年 | 2017年 |
プレイ人数 | 1~6人 |
プレイ時間 | 30~90分 |
デザイナー | Martino Chiacchiera, Silvano Sorrentino |
BGGリンク | Deckscape: Test Time | BGG |