「ローゼンケーニッヒ」は薔薇戦争をテーマにした2人用の陣取りゲームです。各自が赤薔薇のランカスター家と白薔薇のヨーク家を担当して領地を奪い合います。
ローゼンケーニッヒについて
ゲームボードの中央に王冠コマを置きます。各プレイヤーに騎士カードを4枚ずつ配ります。
その後、手札となる進軍カードを5枚ずつ配ります。進軍カードには剣によって示された8方向とローマ数字(Ⅰ~Ⅲ)が書かれてます。また、お互いの手札はすべて公開されています。
ゲームの流れ
手番で行うことは以下の3つのうちのいずれか1つです。
- 進軍
- カードのドロー
- パス
進軍
進軍する場合は、手札のカードを1枚プレイして、対応した方向に数字の分だけ王冠コマを移動させます。その後、移動先に薔薇コマを自分の色を表にして置きます。
進軍先は空きマスでなければなりません。
ただし、騎士カードを消費することで相手コマに攻撃することができます。進軍先に相手コマがある場合、騎士カード1枚を消費することでコマを裏返すことができます。
カードのドロー
進軍カードを1枚引きます。このゲームではカード補充のタイミングがないため、アクションを使って手札を増やす必要があります。
手札上限は5枚なので、それを上回ってしまう場合はこのアクションはできません。
パス
進軍もドローもできない場合、パスとなります。
騎士カードを使って攻撃ができる場合は、進軍をしなければなりません。
ゲームの終了
ゲームの終了条件は以下の2つです。
- 2人とも連続でパスをした
- 最後の薔薇コマが置かれた
上記の条件を満たしたならば、得点計算になります。
自分の連続しているコマの数のそれぞれの2乗が得点になります。たとえば、4マスの領土ならば16点、6マスならば36点です。
合計得点が多いプレイヤーの勝利です。
定番2人用ゲームのひとつ
発売から30年以上が経っても、今なお遊ばれている定番ゲームのひとつです。いろいろなバージョンが出ており、コマではなく、チップのものもありますが、現在の日本語版は木ゴマになっています。
手番では、カードをプレイして王冠駒を進めるか、1枚を補充するかなので、やることはとてもわかりやすいです。
お互いの手札が公開されているため、相手が不利になるようにコマを進めていくことができます。
相手がパスした場合、自分は連続で行動することができます。ただ、このとき、うっかり自分も動けなくなってしまうとゲームが終了してしまうため、油断大敵です。
今回はカードが偏っていたため、ずっと1箇所の隅周辺で争っていました。すると、お互いに動けなくなる機会も増え、盤面の4分の1も使わないうちにゲームが終わってしまいました。
2乗で計算するため、1つつながっているかどうかで得点がだいぶ変わってきます。騎士カードを使えば、相手の得点源をカットすることもできるため、ジリジリした駆け引きが楽しめます。
シンプルなルールでじっくり楽しめる定番2人用ゲームです。
タイトル | Rosenkönig |
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発行年 | 1992年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Dirk Henn |
BGGリンク | The Rose King | BGG |