この日は3人でいくつかのゲームを遊んでから、2人でウォーチェストを遊びました。約1年ぶりに遊んだのですが、コンポーネントの雰囲気がよく、じっくり頭を使って遊べるゲームです。
パンデミック
去年からボードゲームを始めた方に、名作・定番のゲームをいろいろ遊んでもらっているのですが、まだ協力ゲームはほとんどやっていなかったと思い、パンデミックをやってみました。
3人戦で難度は普通です。
協力型ボードゲームの先駆けともいえる存在で、さまざまな拡張セットやスピンオフ作品、レガシーゲームが発売されています。
世界中にどんどんウィルスが拡がっていくため、それを食い止めつつ、治療薬を4つ発見するのが目的です。ウィルス4種類が同時に拡大していくため、すぐに世界が危機に瀕してしまいます。
ゲームが進むほどに世界中にウィルスコマが点在していくため、絶望感が増していきます。
この日は治療薬3つまでは順調に発見できたのですが、4つ目のカードがそろった段階でアウトブレイクが連鎖してしまい、ゲームオーバーとなりました。
運要素が強いですが、何とかギリギリのところを頑張っていくのが楽しいゲームです。
ボトルインプ
3人用のトリックテイキングです。(ヴァリアントルールを使えば3人以外でも遊べます)
マストフォローなのですが、フォローできなくても数字が強い方が勝ちます。さらにボトルの数字よりも小さい数字を出すと、そちらの方が強くなります。そうしてボトルの数字も入れ替わり、どんどん小さい数字になっていきます。
最終的にボトルを持っていると獲得ポイントは0になり、あらかじめ埋めていたカード分のマイナスを受けてしまいます。
トリックテイキングの中でも、かなり異質なルールで、難しいと思っているのですが、意外と人気が高いゲームです。
この日はお試しということで、3ラウンドだけやってみました。
最後にボトルを持っていなければいいわけですが、ゲームの途中で「あ、これダメだ」と分かる瞬間があります。すでに小さい数字が出きっている、または自分で埋めている場合、もうボトルが移動することはないため、自分がマイナス確定なのが分かります。
こうなるともう、他の人に得点を取らせないために、自分がトリックを取っていくしかありません。
最初はどうやればいいのか全然分からないのですが、失敗する度にやり方が分かっていくタイプのゲームです。
フルティコラ
ジャムを作るワーカープレイスメントです。
ラウンド開始時にカードを出すことで、そのラウンドで使えるワーカーと手番順、特殊効果が決まります。カードによりワーカーの数が3~6個とだいぶ差があります。
ゲーム自体はオーソドックスなワーカープレイスメントで、アクションで果物を獲得し、それをジャムにして、販売していきます。ジャムを販売すると売値が下がっていくため、株式のような要素もあります。
この日は追加ルールの1つである初期リソースドラフトを行いました。3枚のリソースカードをドラフトして、その中の1枚を使用します。これにより、最初から倉庫の数が増えていたり、持っている果物が違っていたり、初期資金が違ったりします。
3人でプレイして、ルール説明からゲーム終了まで2時間弱でした。
アクションスペースは人数ごとに固定なのですが、目標タイルや発展タイルのバリエーションが豊富なため、同じような展開にはなりにくいです。
1プレイもそれほど長くないため、繰り返し遊んでみたいゲームです。
ドデリド
1人がもう少しで帰る予定だったため、短時間でできるドデリドをやってみました。
さまざまな動物が描かれたカードを順番に出していきます。カードが3枚出たならば、その中の最多要素を声に出して言います。
たとえば、「黄色いフラミンゴ、青いフラミンゴ、白いラクダ」だったら「フラミンゴ」と言います。「黄色いフラミンゴ、黄色いラクダ、青いペンギン」だったら「黄色」といった感じです。
もし、最多要素が複数ある場合は「ドデリド」と言います。
最多要素がない場合は「なし」と言います。
さらにカメが出ている場合は、先ほどの宣言の前に「お~」と付け足さなければなりません。そして、ワニが出た場合は組み合わせに関係なく、早取りになります。
初めてやると、なかなか頭が混乱するゲームで、答えを言われても「え?」となってしまいます。自分では合っていると思っても、他の人から指摘されて「あー」となることも多く、脳がパニックに陥ります。
これよりも要素を増やしたドデリドエクストリームもあるのですが、あそこまでいくと複雑になりすぎなので、ドデリドくらいのルールがちょうどいいです。
ウォーチェスト
2人になったため、ウォーチェストをやってみました。
日本語版が発売予定のゲームで、バッグビルディング要素があります。
バッグの中にはコインが入っており、ラウンド開始時に3枚を引いて、交互にアクションを実行していきます。それぞれ4種類のサプライを持っており、そこから新たなコインを獲得することもできます。
獲得したコインは捨札置き場に置いておき、袋の中が空になったら、すべてを袋の中に戻します。この辺りの流れはドミニオンなどのデッキ構築と同じです。
コンポーネントの見た目からアブストラクトのように思われがちですが、運要素はそれなりに強いです。というのも、コインを移動させたり、攻撃させたりしたい場合は、同じ種類のコインを手札に持っている必要があります。そのため、必ずしもやろうと思っているアクションができるわけではありません。
「こうすれば勝てる」と分かっていても、それができるかどうかは手札次第のため、引きに左右されます。そのため、アブストラクトゲームが苦手な人でも問題なくプレイできそうです。
この日は推奨サプライで1回、ランダムサプライで1回遊んでみました。
サプライによってだいぶやり方が変わるため、リプレイ性は高いです。コインの組み合わせによって「こういう使い方があるのか」といった発見もあります。
コインの質感がとてもいいため、コンポーネント重視の人にもオススメです。