ウォーチェストはコインを使ったバッグビルディングゲームです。剣士や騎兵、弓兵といったコインを使い、移動や攻撃を行って指定のマスを支配することを目指します。2人用ゲームですが、2対2のチーム戦で遊ぶこともできます。ここでは2人用ルールを紹介します。
ウォーチェスト(War Chest)について
ユニットが16種類あり、それに対応するカードとコインがあります。コインの数はユニットによって異なります。
今回使用するユニットを4つずつ用意します。どれを使うかは推奨サプライから選んでもいいですし、ランダム、またはドラフトで決めることもできます。
袋の中にロイヤルコイン1枚と、使用するユニットのコインを2枚ずつ、合計9枚のコインを入れます。これがいわゆる初期デッキです。
残ったコインはユニットカードと共にサプライとして置いておきます。
他にどちらがスタートプレイヤーかを示すイニシアティブコインがあります。
ゲームボードの初期位置に支配マーカーを置きます。
ゲームの流れ

1.コインのドロー
袋からコインを3枚引きます。3枚引く前に袋の中が空になったら、捨て山にあるコインを袋に戻し、3枚になるように引きます。
2.アクションの実行
コインを使用して1アクションずつ行います。
配置アクション
手札からボード上にコインを配置するアクションです。
展開 | 自分が支配しているマスにコインを配置します。 同じ種類のユニットは展開できません。 |
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増強 | ボード上にある自分のコイン上に手札から同じ種類のコインを配置します。これによりユニットが強化されます。 |
裏向きコインアクション
裏向きでコインを捨てることで実行するアクションです。
イニシアチブの要求 | イニシアティブコインを獲得します。 次のラウンドが先手になります。 |
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補充 | サプライから新しいコインを獲得し、捨て山に表向きで置きます。 |
パス | 一手番パスします。(ソフトパス) |
表向きコインアクション
表向きでコインを捨てることで実行するアクションです。ゲームボード上のユニットのアクションを行うためには同じコインを表向きで捨てる必要があります。
移動 | 隣接するマスに移動します。 |
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支配 | そのマスを支配します。 |
攻撃 | 隣接するマスにいるユニットを攻撃します。 攻撃されたコインはゲームから除外されます。 |
戦術 | 戦術(Tactics)と書かれたアクションを実行します。 |
ゲームの終了
支配マーカーを指定のマスに置ききったプレイヤーの勝利です。
構築要素がある2人用ゲーム
コンポーネントのコインがとてもしっかりしているので所有欲を満たしてくれます。パッケージも箱を模しており、独特な形状です。コインがきちんとしまえるようになっているのもポイントです。

2人で遊ぶ場合、支配マスは10マスです。そのうち、2マスずつが初期で配置しているため、中立が6マスあります。勝つためにはそのうち4マスを支配する必要があります。(相手の支配を奪うことも可能です)
ルールを読んだ段階では「そんなに一方的に置けるの?」と思いましたが、実際にやってみると、どんどんコインが取り除かれていくため、意外と支配できます。
今回は初回推奨のサプライで遊んでみました。
ユニットにはそれぞれ個性があります。たとえば、弓兵は戦術を使うことで2マス先に攻撃可能です。ただし、通常の隣接攻撃ができません。
軽騎兵は2マス移動できたり、剣士は攻撃した後に移動ができたり、長槍兵は隣接攻撃されたら相手コインを取り除いたりと、さまざまな特色があります。
自ユニットと相手ユニットの特徴を上手く掴み、徐々に盤上の支配を目指します。
ユニットを動かすためには同じ種類のコインを引かなければならないのがポイントです。このため、増強しすぎると袋の中のコインが減ってしまうため、なかなか動かせなくなってしまいます。
思った通りに動かせるかどうかは、そのコインを引けるかどうかにかかっているため、それなりに運要素があります。その辺のバランスを考えて構築していくのが楽しいです。
さらにユニットが増える拡張も発売されているので気になりますね。
タイトル | War Chest |
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発行年 | 2018年 |
プレイ人数 | 2人・4人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Trevor Benjamin, David Thompson |
