以前、2人用オススメボードゲームについてご紹介しました。そのときは、時間がかからず、ルールも難しくないものをピックアップしたのですが、今回はもっと時間がかかり、ルールが複雑なものをご紹介します。ルール説明から入ると2時間、3時間かかるものもあるので「2人でガッツリ遊びたい」ときの参考にしてみてください。
古代:決戦
ボードゲームを嗜む人の多くが知っているであろう「ロンデルシステム」を採用した2人用のゲームです。
多人数用として古代、古代Ⅱが出ていますが、あちらとほとんどルールは同じです。ロンデルでアクションを選択し、資源を生産したり、軍備を整えたりして、相手とエリアを奪い合います。
古代との大きな違いはイベントカードです。
イベントカードは相手がリードした際にもらえるカードで、さまざまなテキスト効果があります。これにより、勝っている方が一方的にリードすることが防げます。
完全に運要素がない方が良いという人には向きませんが、抜きつ抜かれつで争いたいという人にはオススメです。
1プレイ1時間半くらいが目安です。
アンドロイド:ネットランナー
テキスト効果が多数ある、TCGに近い2人用カードゲームです。
ランナー側とコーポ側、それぞれが違うルールで戦うというかなり特殊なゲームで、なおかつ専門用語も多く、決してハードルは低くないのですが、理解できてくるとその奥深さにハマります。
現在では拡張も日本語版が出ており、お互いにデッキを組んで遊ぶことができます。
1プレイ1プレイはそこまで時間はかかりませんが、デッキを変えて遊ぶことで、何時間でも楽しめます。
アルルの丘
日本でもファンが多い、ウヴェ・ローゼンベルクによる2人用ワーカープレイスメントです。
圧倒されるのがアクションの種類の多さで、初手から何十と選択肢があります。その分、展開の豊かさは保証済で、遊ぶたびにいろいろなやり方を試したくなる懐の広さがあります。
ゲームごとにいくつか使用するタイルは変わりますが、それ以外に運要素はありません。アグリコラのようにカードがあるわけでもないので、例外処理などの心配も無用です。
選択肢が多いため、妨害要素は薄いです。
それぞれが思い思いに村を発展させ、どちらの方が得点が高いかを競うので、直接攻撃が苦手な人にもオススメできます。
近々、拡張が予定されており、それを入れることによって3人でも遊べるようになります。
1プレイは1時間半~2時間くらいです。
数エーカーの雪原
ファンも多く、敬遠する人も多い特殊なデザイナー、マーティン・ワレスによる2人用ゲームです。
デッキ構築の要素がありながら、ボード上にコマを配置し、戦争を行っていきます。
プレイヤーはフランス側とイギリス側に分かれるのですが、それぞれ初期配置が異なり、デッキの中身も違うので、違った戦略が要求されます。
デッキ構築はシンプルなルールなゲームが多いですが、数エーカーの雪は手番で行えるアクションが20種類ほどあり、考えるべきことも多いです。
各カードにはボード上にある地名が書かれているのですが、それぞれがどこか分かるまで、場所を探すまで時間がかかります。また、どのエリアとどのエリアがつながっているかも分かりづらいので注意が必要です。
1プレイは2時間くらいです。
トワイライトストラグル
アメリカのボードゲームサイトBGGで1位に君臨していたこともある人気作です。
テーマは冷戦で、プレイヤーはアメリカ側とソ連側に分かれます。
ボードは世界地図になっていて、そこに影響力を置いていくことで、エリアを争います。カードには2通りの使い方があり、そこに書いてあるテキスト効果(イベント)を適用するか、書いてある作戦値を使ってアクションを行います。
大ざっぱな言い方をすると、エリアに数字を配置していき、多い方が得点を得るということの繰り返しです。ただ、その他にも要素が多く、イベントも100以上あるので、楽しめるまでにはそれなりの時間が必要になります。
また、テーマもあまり日本人にピンとくるものではなく、歴史ということで敬遠する人も多そうです。
やることが分かってくると、人気高いのも納得の長時間ゲームです。
注意点として、イベントは序盤はソ連側が有利なものが多いです。3つの時代に分かれているのですが、後半になるとアメリカが追い上げるような形になっているので、それを分からずに遊んでしまうと、ただただ一方的な展開になって、面白さが分からない恐れがあります。
勝利条件がいくつかあり、場合によっては時代1で終わってしまったりすることがあるので、その辺りも念頭に置いていた方がいいです。
最後の時代まで遊ぶと1プレイ3時間ほどです。