ハンザの女王(The Queen of Hansa)は中世ヨーロッパのハンザの商人となり、交易で財を成すことを目指す2~4人用のゲームです。手番ではカードを1枚プレイして、4つの都市でのマジョリティを競います。2017年のゲームマーケットで発表され、2019年にホビージャパンから製品化されました。
ハンザの女王について
各プレイヤーに4枚ずつカードを配り、そのうち2枚を手札とし、残り2枚を裏向きのまま山札に戻します。
ゲームボードに4行×5列の20枚のカードを並べます。他にスコアトラックや都市の繁栄度などを示す得点ボードがあります。
カードは都市と対応しており4色のいずれかになっています。また、その都市に与える影響力が書かれています。
手番では手札から1枚のカードをプレイするのですが、使い方が2種類あります。
都市との交易
プレイしたカードは表向きのまま、自分の前に置いておきます。その後、今プレイしたカードの色の都市からカードを1枚獲得します。ただし、選べるのは各都市の左から2枚目までです。
カードの上に贅沢品コマが乗っていれば、そのコマも一緒に獲得します。
もし、その色の都市にすでにカードがなければ、好きな都市から取ることができます。
議会の参加
カードを裏向きでプレイして自分の前に置いておきます。その後、任意の都市の繁栄度マーカーを右か左へ1マス動かします。それから好きな都市からカードを1枚獲得します。
いずれの場合もカードを獲得したら空いたスペースに左詰で残ったカードを移動させます。
これを繰り返していき、都市のカードが残り2枚になったら、その都市の繁栄度が変動します。どのように変わるかは何番目にそうなったかによって変わります。(ボードに記載されています)
プレイ人数による規定のアクション数を行うとラウンド終了です。
都市からの収益と貿易品からの収益による得点計算を行います。
再びボードにカードを補充して、全3ラウンド行うとゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
この都市は2位の方が得点高そう
ラウンド終了時の都市の得点計算が独特です。
1位はボードに記載された得点を獲得するのですが、2位は交易力と贅沢品によって得点が変わります。そのため、場合によっては1位とほぼ同じだったり、むしろ1位よりも高くなることがあるので、しっかり事前に確認しておく必要があります。
手札2枚のうち、1枚をプレイして1枚獲得なので、やること自体は難しくありません。ただし得点方法がいろいろあるため、どのようにカードを割り振っていくかに頭を悩ませます。
議会や船のマジョリティ、贅沢品や要人のセットコレクションなど、ユーロゲームでお馴染みの要素が詰まっていながらも、ルールに複雑さはなく、よくまとまっています。
新作でありながらも、どこか懐かしさを感じさせるクラシカルな雰囲気のゲームです。