これまで3人、5人で遊ぶトリックテイキングのオススメを紹介してきましたが、今回は2人用をピックアップしてみました。2人用はなかなかバラエティに富んでいて、かなり独特なルールもあります。
ジャーマンホイスト
前半と後半に分かれているトランプを使った2人用トリックテイキングゲームです。
前半はトリックに勝った方が山札の上で表になっているカードを、負けた方は山札の裏になっているカードを獲得します。これを13回行ったら、今度は後半戦です。
得点になるのは後半戦だけで、そこから13トリック行い、より多くトリックを獲得した方が勝ちです。
トリックの半分が得点と関係ないというめずらしいトリックテイキングです。
スーパートランプ
トランプを使った2人用のトリックテイキングゲームで、ジャーマンホイストと同様、前半と後半に分かれています。
手札を13枚ずつ配ったらディーラーじゃない方が切り札スートを、ディーラーが切り札の数字を決めます。
あとはジャーマンホイストと同じようにトリックを行って補充を繰り返します。ただし、スーパートランプでは前半も得点になります。
山札から補充ができる前半は1トリック1点、補充ができなくなる後半は1トリック2点として計算し、過半数を取った方がゲームに勝利します。
トリックによって取る取らないの選択が迫られるオススメの2人用トリックテイキングです。
将校スカート
トランプを使った2人用トリックテイキングで、なおかつ手札がないという変わり種です。
各自の場に8枚ずつカードを裏向きで並べ、さらにその上に8枚ずつ表向きでカードを並べます。この場に並べられたカードを手札として扱います。
お互いのカードが分かっているため、どのカードを出せば勝てるのか分かります。ただし、上のカードがなくなると下のカードが出てくるため、状況が変わってしまいます。
お互いに手札が見えるというルールなので、どういう順番でどうカードを出していけばいいのか話合うことができるめずらしいゲームです。
三頭政治
得点ボードとマーカーを使う2人用トリックテイキングゲームです。
プレイしたカードは表向きに置かれるので記憶力は問われません。ただし、ラウンド終了時にお互いに1枚を伏せて置くので完全なカウンティングもできないようになっています。
同じスートが3回勝つとラウンド終了で、そのスートにマーカーを置きます。3つマーカーを獲得したスートがでるとゲーム終了です。
伏せていたカードを公開して、勝利スートと同じスートの数字の合計が多い方が勝利します。
システムはトリックテイキングですが、読み合いの要素が強く、独特なゲームです。
CLAIM 王国の派閥
ジャーマンホイストやスーパートランプのように前半と後半に分かれている2人用トリックテイキングゲームです。
大きな特徴はスートごとに能力があるという点です。
トリックに負けるとカードが獲得できる能力もあり、単に数字が大きければいいというわけではありません。5スートそれぞれに違う能力があるので、プレイする際にはリファレンスがあった方がいいですね。
ボヘミアン・シュナイダー
トランプを使った2人用トリックテイキングゲームです。
6枚の手札からスタートして、1トリックごとに手札を補充します。
最大の特徴は1大きい数字でしか相手に勝つことができないという点です。小さいのはもちろん2以上大きくても勝つことができません。そのため、手札運が大きいです。
カードポイントがあったり、一定以上の得点を獲得すると役がついたりと、なかなか要素は多めです。
The Fox in the Forest(森の中のキツネ)
カードにテキスト効果があるめずらしいトリックテイキングです。
ラウンドでは13トリック行うのですが、トリックを取り過ぎると0点になってしまいます。そのため、9トリックまでに抑える必要があるのですが、相手も取らない方が得点が高いため、押しつけられてしまいます。
この辺りの駆け引きが面白いです。
テキスト効果は難しくはないのですが、日本語化した方が遊びやすいですね。
クラバヤス
トランプを使った2人用のトリックテイキングゲームです。
トリックを始める前にメルドという宣言があり、手札にある役がついたカードを公開することで得点が入ります。ただ、当然ながら公開することで相手に手札がバレてしまうので、次のトリックテイキングでは不利になってしまいます。
ビッド、メルド、マストウィンなどなど要素が多いので、トリックテイキングに慣れた人向けのゲームです。
ノルウェージャンホイスト
将校スカートのように場にカードを並べるのですが、こちらは手札もあるのが大きな違いです。
手札を確認したらできるだけトリックを取るハイゲームか、トリックを取らないローゲームかを決め、そこからゲームがスタートします。
また、かなりめずらしいのが4枚で1トリックになるというルールです。
1枚ずつ交互にカードを出していき、4枚になったところでトリックの勝敗を決めます。
公開情報と非公開情報のバランス、ハイゲームかローゲームかの選択、大量得点による逆転要素とかなりよくできています。
多少でもトリックテイキングの経験がある人に、ぜひ試して欲しいゲームです。