ヤギの愛は3~6人用のカードゲームです。モノスートのトリックテイキングですが、タイルの辺を使ってビッドを行うのが特徴です。タイルは四辺の長さが異なり、範囲が狭まるほど高得点になります。
ヤギの愛について
カードには1~50までの数字と、1~5個のヤギのアイコンが描かれています。各プレイヤーに8枚ずつ手札を配ります。あまったカードは使用しません。
他にビッドと得点管理に使用するボードがあります。
手札を確認したら、スタートプレイヤーから今回どのくらいのポイントを取るかのビッドを行います。ビッドはボードの横にビッドタイルを置いて行います。タイルは幅が違うため、目標点数の幅が変わってきます。
たとえば、2点の辺だと「11~30」と20点分の幅があり、ラウンド終了時ここに収まればOKです。3点だと「16~30」、4点だと「21~30」といった感じに目標の幅が狭くなっていきます。5点だけがちょっと特殊で「61点以上取る」か「1点も取らない」しか選ぶことができません。
また、他プレイヤーのタイルに重なるようなビッドは行えません。ただし、ボードの四辺を使うため、左右に分かれれば同じ範囲でのビッドが可能です。
全員がビッドを行ったらトリックを行います。
1枚ずつカードを出していき、もっとも強い数字のプレイヤーがトリックを獲得します。入る得点はその中で1番小さい数字+出されたすべてのカードのヤギアイコンの合計です。
トリックを獲得した人が次のリードを行い、これを手札がなくなるまで繰り返します。
8トリック終了後、目標を達成していたら得点が入ります。
外しても減点などはありません。
プレイ人数分のラウンドを行い、合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
思ったよりも取れなかったり、思った以上に取らされたり
なかなかコントロールが難しいゲームです。手札が強いからといって、強くビッドできないのが変わっています。トリックの得点はあくまでも1番小さい数字を見るため、いくら自分が強くても小さい数字を差し込まれると全然得点が伸びません。
そのため、「61点以上取る人」と「0点を目指す人」が同時に現れた場合、61点以上取る人がかなり不利になります。(片方の手札が弱い可能性が高いため)
また、10点台のビッドも1トリックで突破してしまうことが多く、なかなか厳しいです。
ビッドの失敗はゲーム途中ですぐに分かるため、達成の可能性がなくなったプレイヤーは他のプレイヤーの邪魔に回ります。得点が欲しい人には得点をあげず、いらない人にはあげるといったイヤらしいやり取りが繰り広げられます(笑)
今回は4人で遊び、1プレイ30分ほどでした。わたしは高めの得点を狙いにいったところ予想を外しまくり、全然点数が伸びませんでした。
トリックに勝てない場合でも、自分の出したカードが他のプレイヤーの得点になるため、どのカードを出せばいいのか悩ましいです。トリックごとに数字を合計するのが少し手間ですが、そこに目をつむればシンプルで遊びやすいカードゲームです。
タイトル | Nur die Ziege zählt |
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発行年 | 2009年 |
プレイ人数 | 3~6人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Günter Burkhardt |