シュタウファー(ディ・スタウファー)は、ハインリッヒ6世に同行する皇族として、影響力を拡大することを目指す2~5人用のゲームです。6つの地域でマジョリティを競うのですが、コマを置くためにはそこまで移動するためのコストが必要になります。
シュタウファーについて
6枚のタイルを組み合わせてゲームボードを作ります。タイルは両面仕様になっており、プレイ人数によって使う面が決まっています。その周りに宝箱トークンを置きます。
ラウンドタイルを組み合わせて、どの順番で決算を行っていくかを決めます。
各プレイヤーはコマと指令カードを受け取ります。指令カードにはゲーム終了時に得点になるための条件が描かれています。
スタートプレイヤーを決めたら、順番チャートに規定の順番で家族コマを並べます。この順番で1アクションずつ行っていくことになります。
ゲームは全5ラウンドです。
手番では補充か配置のどちらかを行います。その後、行ったアクションに応じて順番チャートにある家族コマを補充チャートか配置チャートに移動させます。
手番でできるアクション
補充
全体のストックから公使コマ貴族コマを補充します。
選んだ補充マスの下に宝箱が残っていればそれを受け取ります。
配置
国王のいる位置から移動して配置を行います。
まず置きたい場所まで各タイルにコマを置いていきます。その後、マスに描かれた分のコマが必要になります。コマを配置したら、マスに対応する位置から宝箱を受け取ります。
決算
全員が3アクションずつ行うとラウンド終了です。
ラウンドタイルに記された地域で得点計算を行います。
コマの数に応じて得点や地域ボーナスを得ます。
終了フェイズ
得点計算を行った地域のコマはすべて全体のストックに戻されます。その後、その地域に宝箱を補充します。
ラウンドタイルに示された歩数だけ国王が移動します。国王が通過した地域と移動を終えた地域に置かれている移動に使われたコマは、すべて手元に戻ってきます。
その後、補充チャートと配置チャートに置かれた家族コマを順番チャートに移動させます。
ゲームの終了
全5ラウンド行うとゲーム終了です。5ラウンド目は終了フェイズを行いません。
指令カードと宝箱による最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
じっくり遊べるエリアマジョリティ
移動にも配置にもコマを使うエリアマジョリティです。どの順番に得点計算を行うかはあらかじめ公開されており、宝箱も中身がすべて見えているので運要素は少ないです。さまざまな情報を見据えつつ、次の一手を考える必要があります。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間45分ほどでした。
順番チャートが独特で、補充を行った場合は前に、配置を行った場合は後ろにコマが並びます。そのため、コマを貯めたら次のラウンドは先に配置ができるようになっています。また、アクションを行った順にチャート上にあるコマを移動させるため、次が誰の手番かが明確です。
宝箱の種類も多く、さらにさまざまな永続効果をもたらす特権カードもあります。マジョリティの得点を重視するか、アクションを強化するかも悩ましいポイントです。
得点計算された地域だけコマが戻ってくるのも絶妙で、先を見据えてさまざまなところに布石を打っておくことも可能です。
マップの構成、宝箱の配置、ラウンドタイルの組み合わせ、使用する特権カードはゲームごとに変わるため、毎回違った展開が楽しめます。
エリアマジョリティがメインにありながら、他にも得点につながる行動があるため、さまざまな戦略が試せるのも魅力ですね。
運要素があまりなく、じっくり遊べるゲームを探している人にオススメです。
残念なのは得点タイルで、なぜか25点で一周します。ちなみにこのときの1位は100点を越えていたため、どう考えても足りないです。50点で一周でよかったのではと思いました。
タイトル | Die Staufer / The Staufer Dynasty |
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発行年 | 2014年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 90分 |
デザイナー | Andreas Steding |