ダウンフォースはカードを使って行う2~6人用のレースゲームです。初めに競りによって担当する車を決め、レースをしつつ、どの車が勝つかの予想も行います。作者はニムト、ペッパー、エルグランデなどを手がけたヴォルフガング・クラマーで1996年に発売されたTOP RACEのリメイクです。
ダウンフォースについて
各プレイヤーにスコアシートを配ります。書くものは入っていないのであらかじめ用意しましょう。スピードカードをシャッフルして、各プレイヤーに均等になるように配ります。
スピードカードには、どの車が何マス進むかが書かれています。1台だけ書かれているものもあれば、6台それぞれが何マスずつ進むか書かれているものもあります。
カードを確認したら、次はどの車を担当するかの競りです。
各車とランダムにめくられるパワーカードが1組となり、それに対して競りを行います。パワーカードはレースを有利に進めるための、さまざまな特殊効果を持っています。
手札から対応する色のスピードカードを一斉に出し、もっとも大きな数字だった人がその車の操作権とパワーカードを得ます。使ったカードは再び手札に戻ります。
ダウンフォースでは初期資金があるわけではないので、使った数字分、マイナスからのスタートになります。(スコアシートにいくら使ったか書き込んでおきます)
このようにして、すべての車の担当を決めます。何人で遊んでも6台の車を使用するため、複数台担当する人も出てきます。パワーカードは獲得したうちの1枚しか使うことができません。
車が決まったら、レース開始です。
ゲームボード上の1のマスにいる車から手番を行います。
やることはとてもシンプルで手札からカードをプレイし、対応する車を進めるだけです。1マスに同じ車が入ることはできません。また、白い車の分はワイルドとして扱い、好きな色の車を進めることができます。
1枚ずつカードを出していき、いずれかの車が黄色いラインを越えると、ベットになります。
その時点での状況を見て、どの車が勝ちそうかの予想をスコアシートに書き込みます。ベットの機会はゲーム中に3回あります。すべて同じ車を選んでも良いですし、自分の車を選んでもOKです。
これを繰り返し、各車がゴールを目指します。もし、自分が担当した車がすべてゴールインしたら、残った手札はすべて捨てます。このため、すべての車がゴールするとは限りません。
全員の手札がなくなったらゲーム終了です。
自分が担当した車の順位、スコアシートに書かれた予想、競りに使ったお金を合計して、もっとも多くのお金を持っているプレイヤーの勝利です。
そこを早くどけてくれ!
同じマスに入ることができないため、コース通りが重要なゲームです。カーブなどは道幅がせまく、1台しか入れないところもあるので、そこで止まられてしまうとムダにカードを使わされることになります。
ベットが非公開のため、誰がどの車を勝たせようとしているのかが分からないのも面白いです。賭け方によっては、自分の車を勝たせるより、他の車を勝たせた方がいい場合もあります。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで40分ほどでした。
なかなか激しい邪魔のしあいで、6台中3台しかゴールしませんでした。1位の車を担当していたプレイヤーが賭けも全部その車という徹底したやり方で、20対5対4対3という大差で勝利しました。
プレイ時間は短いですが、競り、レース、賭けといったさまざまな要素が入っており、上手くまとまっているゲームです。車のフィギュアもよくできていて、ゲームの雰囲気を盛り上げてくれますね。