デュラックはトランプを使った2人用のゲームです。攻撃側と防御側に分かれてカードを出していき、山札がなくなってから先にすべての手札をなくした方の勝ちです。ロシアのゲームで「ドゥラーク」と呼ばれることもあります。
デュラックについて
使用するカード
通常のトランプから2~5とジョーカーを抜いた36枚。
カードの強さ
強 A K Q J 10 9 8 7 6 弱
カードの配り方
ディーラーが相手→自分の順番で1枚ずつカードを配ります。手札は6枚なので、山札が残ります。
山札の1番上のカードをめくり、切り札を決めます。めくられたカードは山札の1番下に直角に表向きのまま置かれます。このカードのスートが切り札スートになります。
ゲームの流れ
最初はノンディーラーが攻撃側として、手札から好きな1枚のカードをプレイします。
防御側は、それに対して以下の3つのうち、いずれかを選択します。
- 同スートでより強いランクのカードを出す
- 切り札を1枚出す
- パス
パス以外を選択したら、再び攻撃側がカードを出します。
このとき出せるカードはすでに場に出ているカードとランクが同じものです。たとえば、最初の攻撃でハート6、ハート10とカードが出ていたら、6か10で引き続き攻撃できます。
防御側がカードを出したくない、出せないという場合はパスになり、場に出ているカードをすべて手札に加えます。
その後、カードの補充があります。
補充は、まず攻撃側が手札が6枚になるように山札からカードを引きます。続いて防御側も6枚になるように山札から引きます。6枚を上回っていれば補充はありません。山札がなくなった場合は足りない分の補充は無視します。
防御側がパスしてカードを補充した場合、攻守の役割はそのまま継続されます。
攻撃側は攻撃を続けられない場合、パスしなければなりません。
攻撃側がパスした場合は、それまでのカードはすべてゲームから除外されます。防御側のパスと処理が違うので注意してください。
パスの後、上記のようにカードの補充を行い、攻撃側と防御側が入れ替わります。
手札の枚数上、攻撃は6回までしか続けることができません。そのため、6回耐えきることができると防御成功となり、それまで出たカードをすべてゲームから除外して、攻守を交代します。
この場合も上記同様カードの補充を行います。
これを繰り返し、先に手札をすべてなくした方のプレイヤーの勝利です。
日本では馴染みがないが海外で人気のゲーム
ロシアを初めとして、海外ではよく遊ばれているようですが、日本ではそれほど馴染みがないゲームです。人気ゲームなのでAppStoreなどで「durak」と検索すると、いろいろなアプリがでてきます。
ルールだけ見ると、なかなか複雑に思えますが、やり始めるとすんなり理解できるはずです。
とにかくどんどん攻撃していけばいい訳ではなく、相手の手札を考えながら、上手く手札を作っていくことがポイントです。そう考えると、ちょっとしたデッキ構築(手札構築?)の要素を含んでいるともいえます。
相手を上手くやり込めて一気にカードを出し切るとなかなか爽快感があります。
トランプを使った2人用のゲームなので、気軽に遊ぶことができます。無料のアプリもあるので、気になった方はまずそちらでルールを確認してみるのもいいかもしれません。